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このコーナーでは、スポーツによる外傷や障害をいち早く的確に判断し、適切に対応するための情報を紹介しています。
からだの部位ごとに、痛みの見極め方や早期の処置、治療の進め方などをわかりやすくアドバイスします。
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腰の痛みは大きく3つ
「腰の痛さ」なんて経験したことない。そんな幸せな人は数少ないことでしょう。二足歩行の人間は、他の動物と比べ、どうしても腰に負担がかかります。
腰痛を引き起こす整形外科疾患を下表にまとめました。一般に「腰痛」といわれるもののなかで、スポーツ選手によくみられるのは、(1)椎間板の痛み(腰椎椎間板症)、(2)椎間関節の痛み(椎間関節症)、そして(3)筋肉の痛み(筋筋膜性腰痛症)の3つです。スポーツ以外でも、不用意に腰をひねったり、中腰でものを持ち上げるなどの姿勢から腰痛を起こすことが多くあります。
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痛みの見分けかた
- 「前に曲げると痛い」のは腰椎椎間板症
- 「反ると痛い」のは椎間関節症
- 背骨(背中の真ん中)を押しても痛くないが、背骨の脇(特定のどこか)を押すと痛い」ときは筋筋膜性腰痛
症状
(1)腰椎椎間板症
一般に椎間板には18歳ごろから変性がみられます。椎間板(軟骨)の水分が減って硬くなってくるのです。前屈位によって椎間板内の髄核が後方へ偏位することにより、神経が刺激され、疼痛(とうつう)は臀部や大腿部にも放散します。
(2)椎間関節症
スポーツによる腰痛ではもっともよくみられます。レスリングや器械体操、新体操、平泳ぎなど「反る」姿勢をとるスポーツに注意を要します。
椎間関節部に非生理的な力が繰り返し加わり(「反る」「ひねる」が典型的です)、疼痛が発生します。後屈位(反る)で疼痛が増強するのが特徴です。
(3)筋筋膜性腰痛症
特定のスポーツによる動作が引き起こす症状ではありません。筋肉の使いすぎから筋組織そのものの疲労や筋組織損傷、瘢痕化(はんこんか)、筋膜を貫く知覚神経である皮神経と筋膜との癒着や絞扼(こうやく)、筋の過緊張などが原因となって起こります。腰椎の脇の脊柱直立筋の損傷がもっとも多くみられます。
内臓疾患との違い
何が原因で腰痛が起こっているのかを正しく判断するためには、除外診断をおこなうことが必要です。スポーツからくる腰痛は、スポーツの動作と痛みとの間になんらかの関連性があるはずです。ところが内臓疾患からの痛みはスポーツそのものとは関係なく起こることが多いのです。泌尿器疾患、婦人科疾患のほかに心因性の疾患からくる腰痛もあります。単に疲労によるものと決めつけず、医師の診察を受けましょう。そういったケースには、腰椎のX線検査だけでなく、血液検査、尿検査、内臓器の検査などがあります。
スポーツ選手にみられる腰痛と発症年齢
(比較的多くみられる整形外科疾患)
| 疾患名 |
比較的多くみられる年齢層 |
| 成長期 |
成年期 |
中高年 |
| 腰痛症 |
多い |
多い |
多い |
| 腰椎椎間板ヘルニア |
少ない |
多い |
多い |
| 腰椎椎間板(変性)症 |
ほとんど
ない |
多い |
多い |
| 腰椎分離症 |
多い |
多い |
多い |
| 腰椎分離・すべり症 |
少ない |
多い |
多い |
次回は「ぎっくり腰について」です。
2001年5月7日
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