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このコーナーでは、スポーツによる外傷や障害をいち早く的確に判断し、適切に対応するための情報を紹介しています。
からだの部位ごとに、痛みの見極め方や早期の処置、治療の進め方などをわかりやすくアドバイスします。
何かが切れたような感じとポップ音
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前十字靭帯損傷は、急激な減速・ストップ動作、方向転換、着地などにより膝がねじれ、膝崩れになったときに起こります。相手がいるような接触プレーに限らず、接触のない自分だけの動作で靭帯が簡単に切れてしまうことがあります。6割くらいの人がブチッという音を感じ、ほとんどの場合は直後から痛くて歩けないほどです。痛みが楽になり歩行ができるようになっても、膝に力が入らない、不安定感があるといった症状があります。また、方向転換、サイドステップなどの動作がうまくできず、膝ががくんとはずれることもあります。 |
まずは冷やして
痛みが走ったらまずは膝を固定し、氷水で冷やします。これをアイシングといいます。膝に負担をかけないようにして最寄りの医療機関で受診しましょう。
アイシングは膝全体に3日ほど続けます。程度が軽ければ、1週間ほどサポーターを装着した後、軽い筋肉運動を始めることができます。早ければ1ヶ月で、元のスポーツに戻ることができるでしょう。
ただし、前十字靱帯は一度切れてしまったら自然につながることはありません。また、膝崩れがひどい場合は、半月板損傷を引き起こすおそれもあります。
早期に正確な診断をするためには、関節鏡(関節内を直接見る内視鏡)検査が必要です。前十字靱帯が完全に断裂している場合、元のスポーツに復帰するには手術が必要になることが多くなります。また、バスケットボールやバレーボールのように、自分で予測のつかない激しい動きをするスポーツの場合も、手術に踏み切るケースが多くあります。
手術では、自分の身体の中の他の靱帯や腱を移植して、前十字靱帯を再建します。
ゆっくりリハビリ
手術後のスポーツ復帰には、6ヶ月から1年程度を要します。
リハビリテーションでは、筋肉トレーニングを続けることが重要です。ハーフスクワットやレッグカールなどで、大腿四頭筋とハムストリングスを鍛えます。なお、レッグエクステンションは、再建靱帯に過剰な負荷となるおそれがあるので慎重におこなってください。専用のサポーターが許可されている種目で使用するとよいでしょう。
3ヶ月程度でジョギング、4ヶ月からランニングが可能になります。専門種目に応じたトレーニングをおこない、筋力の回復を待って徐々に元のスポーツに復帰します。
次回は「膝の痛み その3」です。
2001年4月9日
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