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このコーナーでは、スポーツによる外傷や障害をいち早く的確に判断し、適切に対応するための情報を紹介しています。
からだの部位ごとに、痛みの見極め方や早期の処置、治療の進め方などをわかりやすくアドバイスします。
立ったり、歩いたり、走ったり、あるいはジャンプをしたり、蹴ったりと、膝はスポーツの中でも最もよく使う部位のひとつです。今回から5回にわたり、膝の痛みについてお話しします。第1回目は使いすぎによって起こる痛みについて、場所ごとに見ていきましょう。
痛みの種類と疾患
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- 外側の痛み(腸脛靭帯炎)
ランニング選手に多く発生します。O脚の人に多いのも特徴です。階段では、下りに痛みが強くなります。平地では、膝を曲げないで歩くようになります。
- お皿の下端の痛み(膝蓋靭帯炎)
別名ジャンパー膝ともいわれています。ジャンプやダッシュのように、膝を急激に伸ばすような運動を繰り返したときに、お皿の下が痛くなります。バレーボールやバスケットボールなどに多発します。
- お皿の周囲、裏側の痛み(膝蓋軟骨軟化症、膝蓋骨亜脱臼)
膝周辺がなんとなく痛い、あるいははっきりとどこが痛いとは自覚できないが、広い範囲で痛みを感じます。亜脱臼は生まれつきのものですが、お皿のズレなどで痛みが生じます。若い女性に多いのも特徴です。
- お皿の内側の痛み(タナ障害)
お皿の内側にだけ痛みがあります。関節の内側にある膜(タナ)が大きすぎると、スポーツのしすぎで関節にはさまって痛みが生じます。MRI、関節造影などで診断します。
- 内側の痛み(鵞足炎)
太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)の腱が鵞足です。膝の裏の内側に痛みがあり、屈伸をするとぎしぎしと摩擦するような音がします。
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治療と予防
1〜5ともに、病院での治療は外用薬(薬の塗布)と内服です。その他、局所の注射(1・2・5)、関節内の注射(3・4)があります。
いずれの疾患も、ひざを運動の前に約15分間よくあたため、運動の後に約15分間よく冷やします。
腸脛靱帯炎で生まれつきO脚のある人は、インソールを靴の中に入れて外を高くします。また、腸脛靱帯のストレッチはかかせません。
膝蓋靱帯炎の場合、ジャンプは避けてください。ストレッチは、太ももの前を伸ばします。
膝蓋軟骨軟化症の場合は、深い屈伸をしてはいけません。うさぎとび、かえるとび、フルスクワット、平泳ぎは厳禁です。亜脱臼の場合は、専用サポーターの着用がよいでしょう。
これらのことは痛みの症状がないときでも心がけておくと、再発が防げます。
どこが痛いのかについては、自分でははっきりとわからない場合もあります。自分ひとりで判断せず、早めに専門医に診断してもらいましょう。
次回は「膝の痛み その2」です。
2001年4月2日
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