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毒毛を持つのは、ドクガ科やカレハガ科、イラガ科、マダラガ科など、一部のガです。有毒成分は種類によって違うので、症状もさまざまですが、主に毒毛に触れた部分は、炎症を起こして赤く腫れ、かゆくなります。人によっては何回も刺されると、アレルギー症状を起こし、全身症状が現れることもあります。
【応急処置】
こするのは厳禁。刺された場合は、毒毛を皮膚に食い込ませないよう、手で触れずに水で洗い流したあと、粘着テープやばんそうこうをそっとあてて毒毛を除去します。毒毛がきれいにとれてから、ぬれ手ぬぐいなどを当てて冷やします。炎症が起こったら、抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を塗ります。皮膚炎になると、強いかゆみが2〜3週間も続くこともありますので、症状がひどい場合は皮膚科を受診しましょう。
●ドクガ科…かゆみがひどい
ドクガ科は幼虫だけでなく、成虫も毒毛を持ちます。触れるとヒリヒリして、激しいかゆみやかぶれ、発疹などがおきます。成虫が室内に入ってきた場合は、掃除機で吸い取るか、ぬれぞうきんで取り押さえ、圧殺します。殺虫剤を散布すると苦しんで暴れ、毒毛がまき散ってしまいますから、よくありません。
| ドクガ(幼虫・成虫) |
体の特徴 |
・成虫は黄色、幼虫は黒っぽい毛虫・成虫
・終齢頃の幼虫30〜40mm |
| 注意点 |
・雑木林に多く、クヌギ、サクラ、ウメなどの葉を食べる |
| キドクガ(幼虫・成虫) |
体の特徴 |
・成虫は黄色、幼虫は黒っぽい毛虫
・成虫、終齢頃の幼虫20〜30mm |
| 注意点 |
・高原や高地などにみられ、ツツジ類などの葉を食べる |
モンシロドクガ
(幼虫・成虫) |
体の特徴 |
・成虫は白色、幼虫は寒い地方では黒色、暖かい地方では黄色のものがみられる
・成虫、終齢頃の幼虫25〜40mm |
| 注意点 |
・都市や市街地にもみられ、ウメ、サクラ、クヌギなどの葉を食べる |
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●イラガ科…痛みが強い
毒があるのは幼虫(毛虫)のときです。触れると電気が走ったように、ピリピリといたみますが、痛みは数時間で消える場合がほとんどです。
| イラガ(幼虫) |
体の特徴 |
・頭部は淡褐色、体は黄緑色で、背面に暗紫色の大きい斑紋がある
・終齢ころで約24mm |
| 注意点 |
・チャ、ウメ、サクラ、カエデ、ヤナギ、モミジなどにいる |
| アオイラガ(幼虫) |
体の特徴 |
・黄色っぽい体に、青い線と黒い棘がある
・終齢ころで約25mm |
| 注意点 |
・ヤナギ類に多く、街路樹につくこともあるが、ナシ、カキ、クリなどにもつく |
| クロシタアオイラガ(幼虫) |
体の特徴 |
・黄緑っぽい体で、前胸の背に、一対の黒い紋がある
・終齢ころで約18mm |
| 注意点 |
・チャ、カキ、クヌギ、クリ、ウメ、サクラ、ヤナギ類など、さまざまな木につく |
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●カレハガ科の例…かゆみと痛みが中間くらい
毒があるのは幼虫(毛虫)のときです。触れると最初に激しい痛みがあり、後にかゆみや発疹が起きます。
| マツカレハ(幼虫) |
体の特徴 |
・成長すると背面が銀色に光り、胸部背面に青黒色の毒毛束がみられる
・終齢ころで約70mm |
| 注意点 |
・マツ林でよくみられる |
| タケカレハ(幼虫) |
体の特徴 |
・黄褐色に黒っぽい毒毛がついている
・終齢ころで約60mm |
| 注意点 |
・タケやササのほか、ヨシ、ススキなどの葉を食べる |
| クヌギカレハ(幼虫) |
体の特徴 |
・全体的には茶褐色で、胸部背面に毒針毛の密集した濃い褐色の部分がある
・終齢ころで約85mm |
| 注意点 |
・雑木林のクヌギ、コナラ、クリ、カシなどに多い |
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<参考文献>
『知っておきたい アウトドア危険・有毒生物安全マニュアル』東京医科歯科大学助教授 篠永哲【監修】 学研
『アウトドア 緊急ハンドブック』川崎医科大学救急医学教授 救急部・高度救命救急センター部長 小濱啓次【監修】 小学館
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2002年6月10日
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