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Special Edition
  狂牛病 知ることから始まる自己防衛 第6回
牛の成分からできた化粧品の安全性は?


牛の皮や軟骨から製造されるコラーゲン

 牛を原材料にした化粧品類は多岐にわたっています。なかでも代表格なのが「コラーゲン」です。
 コラーゲンは動物の体内にあるたんぱく質の一種。皮膚、骨、軟骨、腱などに多く含まれています。老化などによって、コラーゲンが体内でつくられるスピードが衰えると、肌にシワやタルミが起きてきます。そこで、化粧品などによって肌の外からコラーゲンを補充することで、肌のきめと張りを維持しようというコラーゲン配合化粧品が女性たちの人気でした。

 このような化粧品に含まれるコラーゲンには、牛の皮、軟骨を原料にして製造されたものがあります。
 狂牛病の病原体とされる「特定危険部位」は、「脳」「脊髄」「眼」「回腸遠位部」の4カ所です。皮、軟骨はその危険部位ではありません。
 そのため、厚生労働省は2000年の時点では、メーカーに対してコラーゲンの回収をするようにという通知をしませんでした。しかし、より安全な原料に切り替えるというメーカーがあらわれるようになって、2001年厚生労働省は自主回収の通知を出すようになりました。

 昨年11月末の時点で厚生労働省は、狂牛病対策で自主回収の対象となった医薬品や化粧品についてまとめています。それによると、化粧品や医薬部外品で回収が終了したものは数%以下。回収の取り組みが遅れていることがわかりました。
 厚生労働省は、牛を原料にした製品から異常プリオンが人間に感染する危険性を3段階にわけています。その危険性の高いものから優先的に回収、安全な原料への切り替えをおこなうよう指導しています。


牛の胎盤が原料のプラセンタエキス

 美白化粧品などに使われているプラセンタエキスは、牛の胎盤を原料にしているものがあります。牛の胎盤は、特定危険部位4カ所ほどではありませんが、感染の危険のある危険部位とされています。そこで厚生労働省は回収の指示をメーカーに通知しましたが、狂牛病の発生が確認されていない国の牛の胎盤が原料ならば、在庫分に限って販売してもよいとしています。ですから、狂牛病報道される前に購入した商品の安全性を確認する必要があります。
 プラセンタエキスは、ローション、シャンプー、ヘアトリートメント、日焼けどめクリーム、養毛剤などさまざまな商品に使われている極めてポピュラーなものです。ですからホワイトニングや美白などのキャッチフレーズのない商品にも含まれている可能性があるので注意が必要です。
 不安なときは、その商品のメーカーに問い合わせるのがいいでしょう。


【狂牛病という呼び方について】
 狂牛病はイギリスの農民がつけた名前で、正式な病名ではありません。現在、 世界的には牛海綿状脳症(BSE=Bovine Spongiform Encephalopathy)と よんでいます。

次回は「医薬品にも牛由来の成分が使われている!?」です。

2002年2月12日

名護千夏
プロフィール
 医療、看護、介護を得意分野としている。趣味はパソコンと読書という根っからの仕事中毒。インターネットや携帯電話で、人々のコミュニケーション方法が大きく変化していること、バイオテクノロジーなどの最先端技術の進歩によって、体についての意識も変わってきている。この動きを、いまの時代のニーズをすくいあげて伝えることを心がけている。
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