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肥満は不満な人のために 第2回
余ったエネルギーが肥満のもとになる


脂肪が体内に異常に蓄積!

 一般的に成人男性では15〜20%、成人女性では20〜25%の脂肪が体内に存在しています。この脂肪の割合が一定以上になることを肥満といい、体重の増加を肥満というわけではありません。例えば運動の選手は厳しいトレーニングで鍛えているため、筋肉が厚く、標準体重を超えていても体脂肪率が低いケースが多く、体重が重いからといって必ずしも肥満とはいえません。一方で、体重が標準体重でも体脂肪率が高い女性は、見た目がやせていても「隠れ肥満」といえます。

 通常、私たちは見た目で脂肪のつき具合を予想し、肥満かどうかを判断しますが、その判断基準は非常にあいまいであるといえるでしょう。医学的に肥満を定義すると、「体内に異常に脂肪が蓄積されている病態」といえます。成人男性では体脂肪率が25%以上、成人女性では30%を超えると肥満と判定されます。

 

余ったエネルギーによる危険

 私たちの体内では、通常、脂肪は脂肪細胞に蓄積されています。脂肪細胞を中心に、血管、自立神経、コラーゲンなどの集合したものを脂肪組織とよんでいます。
 食べたものは胃や腸で消化され、栄養素として体内に取り込まれ、消費されます。食べ過ぎや運動不足で余った体内のエネルギーは、肝臓や脂肪細胞で再び中性脂肪に合成され、その大部分が脂肪組織に蓄積されるため、肥満となるのです。反対に消費エネルギーが多ければ、中性脂肪はどんどん分解・燃焼して、活動のエネルギーが不足しないように働きます。
 体脂肪が多いと、増えた脂肪組織に血液を送るために血液量が増え、血管内の圧力が高まり高血圧を招きます。また、血液中の中性脂肪が多くなり、動脈硬化も起こりやすくなります。脂肪は人間が生きていくためには必要なものですが、異常に蓄積されると、身体に負担をかけ、肥満だけでなく重大な病気の温床にもなるので注意が必要です。


2002年8月12日

監修:弟子丸 紀子(管理栄養士)
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