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動脈硬化の進行度や合併症の有無を検査
コレステロールや中性脂肪の値が適正でない状態を高脂血症といい、血液検査でほぼ診断できます。その際、中性脂肪は空腹時と食後では数値が違うため、検査前の12時間は食事をせず、空腹の状態で調べます。高脂血症のうち、総コレステロール値220mg/dl以上、LDLコレステロール値140mg/dl以上のものを高コレステロール血症といい、高脂血症の約8割を占めます。また、中性脂肪値150mg/dl以上のものを高中性脂肪血症、HDLコレステロール値が40mg/dl未満のものを低HDL血症といいます。
高脂血症と診断されたら、動脈硬化が進行していないかどうか、糖尿病や高血圧など他の病気がないかどうかを調べるために、血液検査以外に、血圧測定、心電図検査、眼底検査、心臓や腹部、頚動脈の超音波検査、脳動脈や心筋のCTやMRIなどをおこないます。
これらの検査をおこなう一方、現在の症状や、喫煙などの生活習慣、家族の病歴などについて問診したり、診察したりします。その結果をもとに、治療や投薬の方針が決められます。
- 高脂血症の分類
- 高コレステロール血症:
- 総コレステロール値220mg/dl以上、
LDLコレステロール値140mg/dl以上。
高脂血症の約8割を占める。
- 高中性脂肪血:
- 低HDL血症:
軽症なら食事療法と運動療法、
重症なら薬物療法も
高脂血症の治療とは、動脈硬化の進行や、それによって引き起こされる心筋梗塞などを防ぐために、コレステロールや中性脂肪の値を改善することです。現在の総コレステロール値が220mg/dl以上、LDLコレステロール値140mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上の場合は、食事療法や生活の改善、運動療法をおこなうだけで2、3カ月経過をみます。この方法で治療目標値(この数値までコレステロールや中性脂肪を改善しようという目標値)まで下がらないときや、総コレステロール値が240mg/dl以上、LDLコレステロール値160mg/dl以上、中性脂肪170mg/dl以上あるときは薬物療法の併用も検討します。
また、高脂血症以外にも、糖尿病や肥満、高血圧、喫煙、加齢(男性45歳以上、女性閉経後)など動脈硬化を進行させやすい他の要因がある場合や、心臓病の発作を起こしたことがある場合は、治療開始や治療目標値の基準が厳しくなります。
高脂血症の治療
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総コレステロール値
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LDLコレステロール値
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中性脂肪
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| 220mg/dl以上 |
140mg/dl以上 |
150mg/dl以上 |
→食事療法や運動療法で経過をみる |
| 240mg/dl以上 |
160mg/dl以上 |
170mg/dl以上 |
→薬物療法の併用も検討 |
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*糖尿病や肥満、高血圧などの有無により、治療目標値はさらに厳しくなる。
薬の処方は人によって違う
薬物療法の場合、高脂血症のタイプや合併症の有無によって、処方される薬が違います。一般的には、コレステロール値を低下させる作用があるスタチン系の薬や、中性脂肪値が高いときに処方されるフィブラートの薬などが使われています。
これらの薬は、定期的に検査をして様子を見ながら処方されますが、途中で薬の服用を中止すると、コレステロールや中性脂肪の数値が再び高くなってしまうことがよくあります。そのため、薬の処方を守り、中止や変更をしたいときは必ず主治医に相談しましょう。

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