|
検査によって石の大きさや
できている場所などがわかる
わき腹から下腹部、背中あたりにかけての激しい痛みの発作や鈍い痛み、血尿などの症状があるときは、尿路結石症かもしれません。放置しておくと腎臓に障害がおきることもありますので、早めに病院を受診しましょう。
病院では、尿路結石症が疑われる場合、まず背中を叩いて痛みがひびくかどうかを診察します。そのほか、尿検査や血液検査、腹部レントゲン検査、排泄性腎盂造影(DIP。造影剤を静脈注射して、尿路の状態をレントゲン撮影する検査)、腹部超音波検査、CTなどをおこなって、血尿の有無や、結石ができている場所、結石の大きさや成分などを調べます。さらに、膀胱炎などを併発していないか、痛風など尿路結石ができやすい病気にかかっていないか、なども検査します。その結果を総合的に判断して治療方針を決定します。
尿路結石症は食生活や生活環境に原因があることが多く、再発率が高い病気です。診察や検査によって病状や全身の状態を把握することは、治療方針を決めるためだけではなく、再発しないよう食事やライフスタイルを改善していくためにも大切です。
治療法は薬の服用や内視鏡手術など
診断や検査の結果から、石が比較的小さく、尿がスムーズに排泄できて腎臓障害がおきていない場合は、水分の十分な摂取と適度な運動で、結石が尿と一緒に自然に排出されるのを促します。また、結石を自然排出させるために、尿路の緊張を取る薬や鎮痛剤などを服用することもあります。
これらの方法で大半の結石は排出されますが、結石が1cm以上ある場合や、薬物療法でも効果がない場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡手術をおこないます。
最近の治療の主流であるESWLについては、次回、詳しくご説明しましょう。
内視鏡手術には、経尿道的内視鏡手術や経皮的内視鏡手術などがあります。経尿道的内視鏡手術とは、内視鏡を、尿道から膀胱、その上の尿管や腎臓まで挿入し、内視鏡に取り付けた網状の器具で結石を絡みとって除去する方法です。この方法は下半身だけ麻酔をかければよく、入院も1日程度ですみます。
一方、経皮的内視鏡手術とは、背中に針を刺して、背中から腎臓まで内視鏡を挿入し、腎臓の内部にある結石を砕いたり取り除いたりする方法です。かなり大きな結石でも治療することができますが、1週間程度の入院が必要です。
|