尿中に溶けきれない老廃物が結晶に
尿管など尿の通り道に結石が詰まり、突発的な激しい痛みや血尿などの症状があらわれる尿路結石症。そもそも、結石はどうしてできるのでしょうか?
尿は、体の中で不要になった老廃物や有害な物質を排泄する働きがあり、尿素や尿酸、カルシウムなどさまざまなものが溶けこんで飽和状態にあります。そのため、シュウ酸や尿酸などを多く含む、肉類などの動物性タンパク質を食べ過ぎたり、水分の摂取量が少なくて尿が濃くなったりすると、尿の中のシュウ酸や尿酸の量が増加してしまいます。
また、肉類などを摂り過ぎると体が酸性になるので、中和するために骨からカルシウム分が出てきてしまい、尿中のカルシウム量も増加します。それらが尿に溶けきれずに結晶になったものが結石です。
結石の成分はカルシウムや尿酸など
つまり、結石はカルシウムやシュウ酸、尿酸などからできています。なかでも特に多いのが、尿中のシュウ酸やリン酸にカルシウムが結びついたカルシウム結石で、結石全体の約80%を占めています。ほかに尿酸結石などがあり、痛風や高尿酸血症の人は尿酸値が高いので、この尿酸結石ができやすくなります。
結石が腎臓から尿管に
下りていく時詰まりやすい
尿路結石の90%以上は腎臓でつくられ、尿の流れにのって尿管から膀胱、尿道へと下りていきます。結石がどこにあるかによってよび名が違い、腎臓にできた結石は腎臓結石といい、腎杯結石と腎盂結石があります。また、尿管にある結石は尿管結石、膀胱や尿道にあるものはそれぞれ膀胱結石、尿道結石とよびます。これらを総称して尿路結石というのです。
日本人の場合、尿路結石症の95%以上が、腎臓結石、尿管結石で、結石が腎臓内に留まっている間はほとんど痛みがありません。激しい痛みが生じるのは尿管に詰まったときです。また、結石が膀胱まで下りてくれば、尿と一緒に自然に排出されることが多いようです。

★結石ができやすいのはこんな人★
尿路結石は、肉体労働など汗をかきやすい職業の人にできやすいといわれています。汗で体の水分が蒸発して尿の量が少なくなり、尿が濃くなって結石ができやすくなるからです。また、寝たきりなど運動量が極端に少ない人も、骨からカルシウム分が出て血液中に溶け出してしまうため、結石ができやすくなります。
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