|
体型で区別できる肥満のタイプ
肥満は体型で2つのタイプに分類できます。「りんご型肥満」は腹部内臓周囲に脂肪のつく「内臓脂肪型肥満」であることが多く、お腹から胸のあたりが太くなる上半身肥満のタイプです。ビール腹とよくいわれるのはこのタイプですね。一方、「洋なし型肥満」は「皮下脂肪型肥満」が多く、一般に女性に多く見られる体型で、お尻や太ももに脂肪がつく下半身肥満のタイプです。
見た目だけでは区別しにくい場合、ウエストをヒップで割った数値で判断することもできます。「ウエスト÷ヒップ=0.7」がほぼ標準といわれ、この数値が0.7以下になると洋なし型肥満、逆に男性は1.0以上、女性は0.8以上のときに、りんご型肥満といわれます。
一般に「りんご型肥満」が「洋なし型肥満」に比べて生活習慣病の危険が高く、さらに内臓脂肪型肥満であれば、生活習慣病の合併率が高くなります。また、標準体重でも体脂肪率の高い「隠れ肥満」は筋肉、骨、血液などがやせていて、内臓に脂肪が多いことになり、骨粗鬆症や貧血をはじめとする疾病の原因になりかねません。さて、おなかのゆるみが気になる皆さん、あなたはどのタイプですか?
りんご型肥満は『死の四重奏』の条件
りんご型肥満、いわゆる内臓脂肪型肥満の人は、腹部のCT(コンピューター断層撮影)を撮ってみると、皮下脂肪が少なく、内臓の近くに脂肪がついているのがわかります。そのため、肝臓が比較的容易に脂肪を取り込んでしまうのです。脂肪を取り込みすぎると脂肪肝となり、やがて脂肪が血液に送り込まれて高脂血症や動脈硬化を引き起こします。さらに、動脈硬化の進行は心筋梗塞や脳梗塞にまで発展して生命に関わるため、非常に危険です。
最近よく耳にする『死の四重奏』という言葉は、りんご型肥満(内臓脂肪型肥満)に加えて、高血圧、高脂血症、糖尿病のこと。これらは互いに悪影響を与えて合併しやすく、たとえ各症状が軽くても合併することで加速度的に動脈硬化、心筋梗塞に至るケースが多いことから、『死の四重奏』と呼ばれているのです。
胸からおなかにかけてぽっこり膨らんだ、「りんご型肥満」には要注意!
|
※この原稿は管理栄養士が監修しています。