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冬こそ気をつけよう!「心筋梗塞」 第1回
冬場の突然死を防ぐには


冬場はとくに注意が必要

 気温が低くなる冬は、とくに心筋梗塞などによる心臓性の突然死が多くおこります。この増加は主として、寒暖の差によってもたらされると考えられています。
 例えば、暖かいところから寒いところに急に移動すると、体は体温を保とうとして血圧を上げるなどさまざまな反応をします。ですが、歳をとってくると、血圧の上昇に血管や心臓が十分に適応できず、心筋梗塞だけでなく脳卒中などを引き起こすのです。
 では、生活の中で寒暖の差で注意すべき点を挙げてみましょう。


気をつけたい「入浴」

気をつけたい「入浴」 イメージ まず、寒暖の差を一番気をつけなくてはいけないのが、「入浴」です。寒い脱衣所で裸になれば血圧は上がりますし、そのあと熱すぎるお湯に入ったりすると、さらに血圧が上昇します。
 ですから、脱衣所を暖めておきましょう。最近では防水性のある小型の電気カーペットも売られているようですので、利用するときは、お風呂に入る30分くらい前からスイッチを入れておくのがよいでしょう。また、蓋のついている風呂桶の場合、脱衣する5分くらい前に蓋を開け、浴室を暖めることも忘れないでください。
 お湯の温度は「ぬるめ」にしましょう。少しぬるいくらい(40度以下)のお湯にゆっくり入ります。ただし、長い時間、首までつかると心臓の負担が増えますから、みぞおちのあたりまでつかるようにしてください。


トイレだけでなく、そこまでの移動に注意

 次に注意するのはトイレです。トイレに暖房を入れている家はかなり増えているようですが、注意しなくてはならないのがトイレまでの移動、とくに「夜中のトイレ」です。暖かい布団から出て、寒い廊下や部屋を通ってトイレに行く――この寒暖の差がくせ者です。ですから枕元に防寒用の服を用意して、それを来てからトイレに立ちましょう。その際、「首」と「足」を冷やさないようにするのが大切です。
 また、トイレと寝室が別の階にあると、階段の上り下りで心臓に負担がかかりますから、できるだけ同じ階に寝室をしつらえたほうが良いでしょう。


外出時にはマフラーを

 寒い外に出るときは、誰でも暖かい格好をすると思いますが、とくに首に注意してください。あとは、冷たい空気を吸い込まぬよう、マスクも良いでしょう。風邪の予防にもなります。服はこまめに脱ぎ着して、暑すぎず寒すぎずを意識してください。

 いくつか注意点を挙げてきましたが、いずれも少し心がければできるものばかりです。悠々自適の生活を楽しむために、少しだけ、自分の体をいたわりましょう。

次回は「注意したい心臓病」です。

2002年1月7日

※この原稿は循環器内科医師が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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