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栄養こぼれ話 (上)
和食の効用


日本の伝統食“和食”を見直す

 ハンバーガーやファーストフードのように、血糖値を急激に上げる食事は体にはよいといえません。血糖値が早く上昇すると、血糖値を下げるためにすい臓からインスリンが大量に動員され、その結果、血糖値が急降下して低血糖状態に陥り、脳にストレスを与えてしまいます。また、これらの食事は、噛む必要もないので、満腹感も得られないうえに、高脂肪食であり、さらに栄養バランス的にもビタミンやミネラルが不足してしまいます。
 それに対し、和食は脳をリラックスさせ、ストレスを緩和する効果の高い食品成分が目白押しです。和食の基本、魚に含まれるDHAやEPAは脳の働きをサポートし、血液の健康にも役立ちます。発芽玄米などに含まれるギャバ(γ−アミノ酸)には、興奮を抑える作用があります。また、ストレスで消耗されがちなマグネシウムは、精製されていない自然の食材に多く含まれています。大豆製品に多く含まれるマグネシウムは、イソフラボンというポリフェノールを含み、更年期障害を緩和したり、骨粗しょう症を予防します。さらに、お茶の旨味成分であるテアニンは、脳をリラックスさせる効果が高いことで知られています。さらに、昔から用いられてきた味噌やしょうゆ、酢、みりんなどの調味料などの発酵食品が腸の調子を整え、旬の野菜や果物には体のバランスをとるビタミンやミネラルが豊富です。
 このように、和食の基本食材を見ただけでも、脳や健康によく、現代人にとって避けては通れないストレス対策としても、優れていることがわかります。

 

見た目で季節を味わい、器を楽しむ

 せっかく四季のある日本に住んでいるのだから、旬の味をしっかり楽しみたいもの。その季節に一番安価で栄養もたっぷり含む旬の食材を、できるだけ食べるようにしたいものです。また、どか食いやながら食いで過食気味の人は、器やテーブルセッティングなどにもこだわってみるとよいでしょう。ゆったりした気分で、食事を楽しむことができれば、リラックス効果も高く、食べすぎも防げ、何より満足感が味わえます。一汁三菜を基本に、お気に入りの器を使って、毎日の食事を素敵に演出してみましょう。そして、食後にはおいしいお茶を飲むことも忘れずに、季節を思う存分に楽しみながら、健康になりましょう。


2004年1月19日

※この原稿は管理栄養士が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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