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シニアの健康
 
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定年後の健康管理 最終回
夫婦でできる健康づくり


カップルで楽しめる趣味をもちませんか

 以前、濡れ落ち葉族とか粗大ゴミという言葉が流行ったことがあります。それまで仕事一筋に生きてきた男性が定年を迎えるや否や生きがいを失い、家でぼーっとして過ごすようすを表した言葉です。こうなると夫婦の間に亀裂が入ることも。仕事をしているときには忙しくて夫婦で過ごす時間をもつことは難しかったのではないでしょうか。定年後は第2の人生です。健康づくり・ボケ防止を兼ねて、夫婦仲良く楽しめる共通の趣味活動を日常生活に取り入れてみませんか。
 例えば、スポーツや趣味。もちろん夫だけ、妻だけが楽しむスポーツや趣味があってもよいのですが、2人で楽しめることを探してはいかがでしょう。コンサートに行ったり、美術館巡りをしたり、買い物に行ったり。旅行も思い出を共有できてよいものです。また、孫のために2人で手作りおもちゃを工夫するのも楽しいかも。いずれにせよ、共通の趣味、動作、活動は会話の話題を提供してくれるので、コミュニケーションを深めることができ、メンタル面でもプラスをもたらします。

 

ペアストレッチとマッサージで夫婦和合楽

ペアストレッチ イメージ 運動を1人でやるのも悪くはないですが、2人で補い合って体を動かしたり、触れ合うと、1人のときには得られないメリットがあります。そこでおすすめなのが2人でおこなうストレッチとマッサージです。これなら相手の力を借りられるので、楽に体が伸ばせ、気持ちよくストレッチができます。例えば、背中合わせにして脚を伸ばして座り、片方が相手の手首をつかんで上体をゆっくり前傾させるというストレッチなら伸ばしたい部分だけを、余分な力を入れずに伸ばせます。ペアマッサージでは、ツボと思われる部位(手の合谷や脚の湧泉など[※])を押したりさすったりし合います。
 こうしたペア動作による触れ合いでは2人の呼吸を合わせること。また、無理に体重をかけすぎないように注意しましょう。少しでも痛みがあるときには、適度に力を加減します。1人でやるストレッチやセルフマッサージ同様、反動をつけないでやさしくおこないます。
 せっかく2人でおこなうのですから、「体が固いね」「運動不足の証拠だよ」「凝ってるね」「気持ちよいね」「痛いね」「若い体をしている」などと会話を交わして楽しみましょう。

 

性に定年はありません

 コミュニケーションには、言葉によるものもありますが、中高年夫婦に少なくなりがちなのがスキンシップによるコミュニケーションではないでしょうか。スキンシップといっても、肩もみ、手をつなぐ、肩を抱くといったことから性交渉までいろいろあります。「何十年も夫婦でいて、何も今さら」とか「年齢的にセックスは卒業」などと思ってはいませんか。しかし、スキンシップに年齢は関係ありません。まして人生80年の時代。夫婦の絆をより深めるためにもスキンシップは大切です。
 中高年の性の健康管理で注意しておきたいのが、疾患による性への影響です。男性の糖尿病や動脈硬化は勃起障害を起こしやすく、女性側では関節痛や、子宮筋腫や膣炎などによる性交痛が性交困難の原因になることがあります。性の問題を医師やカウンセラーに相談することに少なからず抵抗があるかもしれません。しかし、泌尿器科や婦人科では性機能をサポートする医学的対症療法がさまざまおこなわれているので、恥ずかしがらずに相談するとよいでしょう。


[※]
 ・合谷(ごうこく)
   人差し指と親指の付け根が分かれる部分にあるツボ
 ・湧泉(ゆうせん)
   土踏まずのくぼみのほぼ真ん中にあるツボ


2002年7月29日

※この原稿は医師が監修しています。

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