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がん治療最前線 第4回
胃がんの検査と治療


胃がんの検査

 一般的な検査では、みぞおちあたりに痛みや重苦しさがないか、腹部をおさえてしこりに触れないか、胃の膨満感がないか、食欲不振、貧血、血便がないかなどの問診を行います。
 そこで胃がんの疑いがあれば、次のような検査が行われます。腹部超音波検査 イメージ

  • 胃X線検査
  • 胃内視鏡検査と胃組織検査
  • 胸部X線検査
  • 腹部CT検査
  • 上腹部超音波検査

 

胃がんの治療法あれこれ

 治療はがんの大きさというよりも、進行の程度によって決まります。

(1)外科的手術
 がん病巣を手術によって切除する方法で、第一選択となります。その方法はがんの進行の度合いによって、内視鏡手術、腹腔鏡手術、開腹手術とがあります。
 がんが粘膜内にとどまっている場合には、リンパ腺への転移はほとんどないので、口から挿入する柔軟な内視鏡を使い、患部を直接モニターで観察しながら切除します(内視鏡手術)。
 腹腔鏡手術は、腹壁に小さな穴を開け、そこからおなかの内部に内視鏡を挿入して、モニターを見ながら患部を切除します。この方法は全身麻酔は必要ですが、開腹手術に比べれば患者の肉体的負担はずっと軽減され、術後の入院も短くてすみます。
 がんが粘膜下層まで達している場合には、リンパ腺に転移する可能性が増してくるので、リンパ腺も含めて胃の3分の2ぐらいを切除する必要があります。こうなると開腹したうえで、胃の部分切除または全摘出を行うことになります。
 胃を全部取り去った後は、食道と小腸(十二指腸)との間に、腸の一部を継ぎ足して胃を再建します。

(2)化学療法
 進行胃がんの場合は、手術後に再発する可能性があります。そこで、抗がん剤を投与して、再発防止をすることになります。また胃がん患者でも、体力的に手術に無理がある人もいます。そのような人には化学療法が第一選択になります。
 胃がんは抗がん剤があまり効きにくいタイプのがんとされており、いまのところ決定的に効果がある薬はないので、数種類組み合わせて使用するのが一般的です。また最近、注射剤と同程度の効果が期待できる内服抗がん剤も開発されました。

(3)その他の治療
 その他、必要に応じて、放射線治療を行うこともあります。また遺伝子治療も研究が進んでいます。シイタケやサルノコシカケから抽出した成分を含有した天然賦活剤を、抗がん剤と併用することもあります。


次回は「がんを防ぐ生活の心得」です。

2004年3月22日

※この原稿は外科医師が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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