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シニアの健康
 
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EDはシニアにとっても切実な悩み 第2回
勃起のメカニズムと器質性のED


複雑な勃起のメカニズム

 勃起が不完全になってしまい、円滑な性行為が行えなくなってしまうEDですが、なぜ勃起が起こらなくなってしまうのでしょう。まず勃起のメカニズムからみてみましょう。
 ペニス(陰茎)は血管とスポンジのような海綿体と呼ばれる組織と、これらを包み込んでいる強靭な膜からできています。その海綿体に血液が急激に流れ込むと、ペニス自体が大きく硬くなり性行為時の挿入ができるようになります。この状態を「勃起」といいますが、そのメカニズムは神経や血管、海綿体の状態が複雑に関与するものといわれています。

勃起のメカニズム イメージ

 まず、勃起に至る前には性的な興奮状態が脳で起こります。これは聴覚や視覚、触覚やイマジネーションなどが絡み合ってきますが、これらの興奮が脳から脊髄を通過し、骨盤内のペニスの勃起神経に伝達されます。そして、前述したようにペニスの動脈が拡大して血液が流れ込み、急速に海綿体の中に充満して勃起に至ります。
 このことからも分かるように、身体的な障害による器質的なEDの場合は、脳から脊髄、そして勃起神経、そしてペニスの血管や海綿体の状態のいずれかに、なんらかの問題が発生していると解釈できます。

 

器質性EDの原因となる病気

 身体的な障害などが原因となるEDはシニアに多く見られます。これは、加齢とともに発症しやすいといわれる病気が引き金になり、前述した血管などへの障害がEDになって表れるケースがほとんどといえます。
 具体的には動脈硬化を進行させるといわれる糖尿病、循環器疾患(動脈硬化症)、高血圧、心臓病などがその代表的なものです。これらの疾病により海綿体へ血液が円滑に循環しなくなりEDとなってしまいます。そのため、EDへの注意の前に、EDを招くような病気に関する日頃の健康チェックをしておくことが必要といえます。
 また、器質性とは断言できませんが、中高年から発症することも多いうつ病も、大脳が興奮しにくくなるためEDの引き金となります。


次回は「EDの検査と診断」です。

2004年2月9日

監修:北川 龍一
(元筑波大学教授、現順天堂大学名誉教授。半蔵門病院泌尿器科特別顧問)
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