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シニアの健康
 
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EDはシニアにとっても切実な悩み 第1回
加齢とともに増えるED


60歳代の60%以上はED

 マスメディアなどでもよく聞かれるようになった「ED」という言葉。EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、日本語では「勃起障害」または「勃起不全」と表現され、以前は「インポテンス」ともいわれていました。ただし、勃起障害といっても、勃起が起こりにくい状態なども含めているので、その男性に生殖能力がまったくないとか、射精やオルガスムが得られないというわけではありません。
 現在の日本の医学界ではEDについて「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないために、満足な性行為が行えない状態」を指すものとしています。EDによってパートナーとの関係がぎくしゃくしてしまうことも イメージ
 このようにEDは命にかかわる病気ではありませんが、男性としての自信にかかわる問題で、パートナーとの関係もぎくしゃくさせてしまう原因にもなりかねません。また、EDは日本国内でも1100万人以上の人たちが抱えているといわれていますが、そのなかでも加齢とともに増加する傾向が顕著になっています。40歳代では20%未満ですが、60歳代になるとEDに悩む人の割合は60%以上にもなっています。
 特にシニア層の再婚なども増えつつある現在、パートナーとの関係をより円滑にするためにも、的確な治療法などをみつけて対処することが必要となります。

 

EDの2つのタイプ

 なぜEDになるのか…。これは次回でも述べるように勃起のメカニズムに大きく関連してきますが、ここではEDのタイプについて簡単に説明します。
 EDは大きく分けると、身体的な問題のために勃起障害が起こる器質性EDと、身体には問題がないがメンタルな面で勃起障害になってしまう機能性、あるいは心因性とよばれるEDがあります。
 実際には心因性のEDの方が断然多く、加齢によるホルモンの減少や動脈硬化などが原因となる器質性EDは、50歳代以降のシニア層に多くみられます。


次回は「勃起のメカニズムと器質性のED」です。

2004年2月2日

監修:北川 龍一
(元筑波大学教授、現順天堂大学名誉教授。半蔵門病院泌尿器科特別顧問)
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