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高齢になると、呼吸が浅くなって酸素を十分に取りこめなくなってくるため、肺の機能が低下してきます。また、体力や免疫力、病気に対する抵抗力も低下しており、慢性の気管支炎などにかかっている場合も多いようです。そのため、風邪をひくと、若い人と違ってすぐには治らず、だんだん悪化してしまったり、気道にウイルスや細菌が侵入して肺炎を起こしてしまったりすることがよくあります。
日本では、肺炎で亡くなる人は年間約8万人といわれ、特に65歳以上のシニアにおいて、肺炎で亡くなる人が少なくありません。
肺胞が細菌感染して
炎症を起こすため、肺炎になる
肺炎の原因は、気管支の奥の方、肺の中にある肺胞が細菌などに感染して炎症をおこすことで、細菌性肺炎の3分の2は、肺炎球菌が原因です。この肺炎球菌は、口の中や喉に常在している菌で、通常は気管支内に侵入しても、気管支の粘液や繊毛の働きによって排出され、感染することはありません。しかし、加齢などによって免疫力や抵抗力が低下していたり、病後などで体力が落ちていたりすると、細菌をうまく排出することができず、感染してしまうのです。また、風邪が悪化して、風邪を引き起こすウイルスが肺胞まで達してしまい、肺炎を発病することもあります。
肺炎の主な症状はひどい咳と痰、高熱
肺炎になると、ひどい咳が出たり、青緑色の膿のような痰が出たりします。また、38〜40度の高熱、息苦しさや、胸の痛み、食欲不振、全身倦怠感などの症状もあらわれます。 肺炎が疑われる場合は、できるだけ早く病院で診てもらいましょう。病院では、問診や診察、血液検査、喀痰検査、胸部X線検査などを行い、それらの結果を総合的に判断して肺炎かどうか診断します。
抗生物質の投与が有効
もし肺炎だと診断されたら、まず安静と保温、十分な栄養が必要です。治療としては、肺炎の原因菌に有効な抗生物質を投与します。通常はきちんと治療すれば2〜3週間で治りますが、脱水症状を伴うなど重症の場合は、入院して抗生物質の点滴を受けます。
また、いったん治っても再発を繰り返す場合は、気管支拡張症や気管支喘息などの病気が隠れている可能性があります。そのため、X線検査やCT断層検査などをして、きちんと検査と治療を行う必要があります。
喫煙習慣がある人は禁煙を
肺炎の予防するには、手洗いやうがい、栄養価が高くバランスのよい食事、規則正しい生活、十分な睡眠、ストレスの解消、などで免疫力や抵抗力を上げることが大切です。
特に、本人や家族に喫煙習慣がある場合は肺炎に限らず肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などを発病するリスクが高くなります。喫煙している場合はできれば禁煙することををお勧めします。
次回は「風邪やインフルエンザを防ぐには?」です。
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