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胆石症と胆のうポリープ 第2回
胆石の症状は人それぞれ


激痛発作と無症状の場合とがある

 突然起きる腹部の激痛は、胆石特有のものとして、認識している人も多いかと思います。この疝痛発作は胆のうの収縮に伴い、胆石が動いて胆のうの粘膜に当たったり、胆のうの出口の胆管をふさいだりすることで起きます。また、急性胆のう炎を併発する場合もあります。
胆石で痛みが現れやすい部位 イメージ 吐き気とともに右上腹部が刺すように痛み、七転八倒の激痛が押し寄せます。腹部全体や、ときには背中や右肩まで痛みが広がる場合もあります。これは放散痛と呼ばれています。
 この疝痛発作は脂っこい食事を摂った数時間後や、食べ過ぎた後の夜半に起きるケースが多いようです。石のつまりがはずれれば、数分で痛みが自然におさまる場合もあります。しかし繰り返し発作が起きるときは専門医にかかり、痛み止めを処方してもらう必要があります。
 急性胆のう炎になったら、ただちに炎症を抑える治療をしてもらいます。発熱や黄疸があらわれ、放置しておくと急激にショック状態に陥ることもあります。命にかかわることもあるので、迅速な対応が必要です。
 一方、胆石があっても症状があらわれないことも多いのです。胆石で症状があらわれるのは20〜30%の人です。特にコレステロール系胆石は無症状の場合が多く、大過なく一生を送ることも珍しくありません。

 

検査と診断

 胆のう結石や胆のう炎の場合は腹部超音波検査で診断されます。安全で苦痛もなく、しかも100%近い確率で発見することができます。最近では精度も高く、胆石の性質、胆のうの壁の状態、胆のうがんの発見まで可能です。
 しかし胆管結石の場合には、超音波検査やCT検査では診断がむずかしいことがあります。疑わしいときには静脈性胆管造影法やERCP(内視鏡的逆行性胆管造影法)などによる検査もあわせて行います。最近ではMRIによるMRCRという、より侵襲の少ない検査が可能な病院が増えています。
 無症状であれば、さほど神経質になる必要はありませんが、胆石による慢性の刺激が胆のうがんの原因になったり、胆石が胆のうがんを隠したりすることもなかにはあります。胆石が大きくなったり、数がふえたりの変化を知る必要もあります。半年から1年ごとに、定期的に腹部超音波検査を受けて、経過観察をしていくとよいでしょう。


次回は「治療法は千差万別」です。

2003年10月14日

※この原稿は外科医師が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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