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問診から直腸診まで、検査のいろいろ
前立腺肥大症ではないかと思ったら、できるだけ早めに泌尿器科の専門医の診断を受けましょう。
診断はまず、「夜間の排尿は何回ぐらいありますか」「尿が出にくくなったのは、いつからですか」などという問診から始まります。次に、前立腺がんとの鑑別診断のための血液検査や、蛋白、白血球の状態などを調べる尿検査などを行います。
続いて、医師が肛門から直腸に指を入れて、前立腺の肥大の程度や硬さを検査します。これを直腸診といいますが、患者さんが多少抵抗を感じる検査かもしれません。けれども、前立腺肥大や前立腺がんの検査で、いちばん重要といわれる検査ですから、ぜひやってもらうようにしましょう。
直腸診でほぼ診断がつきますが、補助的にMRI(磁気共鳴画像診断装置)や超音波診断などで前立腺の形や大きさを調べます。以前は、尿道から造影剤を入れてのレントゲン検査がよく行われていましたが、痛みを伴ったり細菌感染の危険があったりするため、最近では必ずしも実施されなくなりました。
初期症状なら薬物療法
検査、診断が終わったら、治療に入ります。
前立腺肥大症の治療には、薬物療法、手術療法など、さまざまな治療法があります。医師は、病状の進行具合や患者の体力、あるいは、患者の仕事内容などを検討しながら、治療方針を決めていきます。
初期症状なら、薬物療法をとるのが一般的です。主に使われる薬物は、アルファー・ブロッカー、、生薬・漢方薬・アミノ酸製剤などです。このうちファー・ブロッカーは、軽度の前立腺肥大に伴う排尿障害に即効性があるので、現在もっとも多く使われています。
肉体的負担が少ないTURPが主流
前立腺の肥大が悪化すると尿毒症を誘発することもあり、このような段階になる前に、手術で腫瘍を除去します。もっとも一般的に行われている手術法はTURP(経尿道的前立腺切除手術)です。この手術法は小さな電気メスのついた内視鏡を尿道内に挿入して、電気メスで腫瘍を切り取っていくものです。
TURPは患者の負担も比較的少なく、日本でも30年も前から行われています。ただし、TURPは手術をする医師の手腕によるところが多いため、手術例の多い、熟練した医師にかかることが必要でしょう。また、通常、TURPは1〜3週間の入院が必要ですが、最近では「日帰り」でできるTURPを実施している施設も現れています。
このほか、尿道から内視鏡を入れ、その先端からレーザー光線を照射して治療するレーザー療法、マイクロ波などのエネルギーを使って患部の細胞を凝固させたりする温熱療法などがありますが、これらは必ずしも根本的な治療法ではありません。いずれにせよ、医師とよく相談して、最適な治療法を選ぶことが大切です。
次回は「前立腺がんが増えている」です。
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