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シニアの健康
 
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シニアを悩ますめまい・耳鳴り 最終回
日常生活ではこんなことに注意


ストレスや睡眠不足、過労などに気をつけて

 めまいや耳鳴りは、精神的ストレスが発症の引き金になることが少なくありません。特に、メニエール病はストレスの関与がかなりあるといわれています。自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスをためないようにしましょう。また、睡眠不足や過労なども自律神経のバランスを崩し、めまいや耳鳴りを起こしやすくします。夜更かしを避け、十分に睡眠をとり、また肩こりや首の痛みを感じたらマッサージをするなどして疲労解消に努めます。
 食事は栄養バランスに気をつけ、三食、規則正しくとりましょう。メニエール病の人は塩分を控えめにします。めまいの発作が起きているときはお酒はやめておいたほうがよいでしょう。タバコは全身の血流を悪くします。当然、内耳や脳幹の血流も悪くなり、めまいが引き起こされたり、治りが遅れたりします。タバコは体全体の健康を考えても何のプラスにもなりません。禁煙をお勧めします。

 

めまいが起きたときの対処法

急にめまいが起きたときは… イメージ 急に立ち上がったときなどにめまいが起きたときは、倒れて頭などを打たないように、人や柱などに寄りかかり、体を支えましょう。立っているのがつらいときには、ひざまずいて頭を低くします。イスに座って上体を曲げ、頭を低くしてもよいでしょう。それらの姿勢がつらくて維持できないときは、横になってしばらく安静を保ちます。症状が落ち着いてきたら、お茶などの温かいものを飲んでゆっくりと元の姿勢に戻ります。このとき、すぐに立ち上がったり、歩いたりしないこと。再発する恐れがあります。
 一般的に急に立ち上がると血圧が下がります。日ごろから血圧が低めの人は朝寝床から起きるときやトイレで立ち上がるときなどは、勢いをつけて起きるのではなく、意識してゆっくりと立ち上がるようにしましょう。

 

シニアが特に気をつけること

 シニアになると、どうしても耳の働きの機能の衰えから平衡感覚も低下し、めまいが起きやすくなります。また、脳血流の自動調節機能も低下しますから、自律神経の働きも鈍り、急に起きたときにめまいを起こしやすい状態にあるといえます。
 めまいがあることでどこか体が悪いのではないだろうかなどと心配のあまり精神的に落ち込み、元気がなくなったり、食欲不振になり、果ては家に閉じこもりがちになって、運動不足になる…とますます悪循環に陥ることも。
 トイレや廊下に手すりをつけたり、転ばないように床の段差をなくしたりするなど住環境を整えるとともに、適度な運動を心がけ気分転換を図りましょう。運動は自律神経の機能を高める効果も期待できます。
 シニアの方はいくつも病気をもっていて、たくさんの薬を服用しているケースが珍しくありません。薬の中には、副作用でめまいや耳鳴りが起こすこともあるので、めまいや耳鳴りがあるからと自分の判断で服用を止めたりせずに、必ず医師に相談しましょう。


2003年8月25日

監修:梅田 悦生(関東中央病院耳鼻咽喉科・神経耳科部長)
プロフィール
 関東中央病院耳鼻咽喉科・神経耳科部長のほか、東京農業大学農学部非常勤講師(飲酒生理学)、フェリス女学院大学音楽部非常勤講師(音声生理学)。日本ペンクラブ会員。『めまいの診断・治療』(金原出版)、『花粉症のすべてがわかる本』『35歳からの家庭医学百科』(共に時事通信社)など著書多数。
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