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平衡機能や聴力などをチェックします
めまいや耳鳴りの中には治療を必要とするものもあります。特に、めまいや耳鳴りがよく起こる、ひどいめまい・耳鳴り発作がある、手足がしびれる、意識がなくなるなどの症状を伴うとったときには、医師にすみやかに相談しましょう。特に、突発性難聴(第2回参照)の場合は、ただちに治療が必要です。
めまいや耳鳴りの原因は多岐にわたっているため、関連の診療科もさまざまですが、一般には耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科が担当科になります。
耳鼻咽喉科では一般的な診察に加え、めまい・耳鳴りでは、次のような検査が行われます。
【めまい】
- 平衡機能検査 :
両足あるいは片足で立ったり、足踏みをしたりして、平衡機能に異常がないかチェックします。
- 眼振・眼球運動検査 :
物をじっと見た状態とそうではない状態のときの眼の動きを調べます。これにより障害のある場所がある程度特定できます。
- 神経学的検査 :
眼の動きと手足の動き、ハンマーによる反射反応などを検査し、脳神経機能に問題がないかをチェックします。
- 画像検査 :
内耳・中耳・内耳道の状態を調べるためにX線撮影が行われます。さらに精密検査が必要な場合は、CTやMRI検査が実施されます。
【耳鳴り】
- 聴力検査 :
耳鳴りを覚える人の多くで難聴も起こります。ヘッドホンを装着し、流れてくるさまざまな音を聞いて聞こえたかどうかを答えます。
- 耳鳴りの程度及び性質検査 :
耳鳴りの大きさや高さを調べます。いろいろな周波数の検査音が流れ、自分の耳鳴りにもっとも近い音を選ぶピッチ・マッチ検査、この検査でわかった耳鳴りの周波数を用いて、耳鳴りと同じ音量を探すラウドネスバランス検査などが行われます。
メニエール病は抗めまい剤や
利尿剤の薬物療法でまず対応
検査により原因の病気が判明したら、それに準じた治療が行われます。
メニエール病は今のところ根治法はありません。発作が起きているときは「抗めまい剤」でめまいを緩和し、内リンパ水腫の改善には浸透圧利尿剤を使います。メニエールはストレスが関係することが多いところから、精神安定剤や自律神経安定剤などが使われることもあります。こうした薬物を用いても発作を繰り返したり、聴力の衰えがひどい場合には、耳の後ろにある内リンパ嚢に小さな孔を開け、たまり過ぎた内リンパ液を排泄する内リンパ嚢開放術などが行われます。
前庭神経炎には、症状に合わせて、吐き気止めや鎮痛剤などを服用します。ビタミン剤やステロイド剤などで神経の働きを活発にさせることもあります。
良性発作性頭位性めまいに対しては、頭の位置を連続的に変えて、三半規管に流れた耳石を元の場所に戻す体操などが行われます。
突発性難聴の場合は、神経を活性化させるビタミン剤やステロイド剤、内耳の血流を改善する循環改善薬が使われます。
メニエール病や突発性難聴が完治せずに耳鳴りが残った場合や、老化とともに起こる老人性難聴や長期間騒音が耳に入っていたことが原因で起こる騒音性難聴(職業性難聴)など、いわゆる慢性難聴にはマスカー療法が行われることがあります。耳鳴りの音よりも大きな音を聞いて、耳鳴りの音を一定期間、聞こえないように遮蔽(しゃへい)しようというものです。効果の程度はさまざまで、耳鳴りが数分しか消えない人もいれば、数時間、数日間耳鳴りが起こらない人もいます。
次回は「日常生活ではこんなことに注意」です。
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