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準備をきちんと行っていても、慣れない飛行機での移動や、知らない土地では思いがけない事故にあったり、環境が変わったために予想外の病気になったりする場合があります。このようなときに知っておくと役に立つ情報をまとめてご紹介しましょう。
飛行機などの移動中
エコノミークラス症候群という名称で知られるようになったロングフライト血栓症は、長時間飛行機に乗ることによる運動不足と乾燥が原因で起こる症状です。具体的には、同じ姿勢で座ったままでいると、下肢の静脈の血液が流れにくくなり血液の塊(血栓)ができてしまいます。この塊が肺まで流れてくると、血管がつまって胸が痛くなったり苦しくなったりするのです。
最悪の場合には呼吸困難に陥って死に至る場合もありますが、このような症状にならないためには、2〜3時間に1回でも機内を歩いたり軽い屈伸運動を行ったりして、足を動かすことが必要です。また、1時間を目安にコップ半分ほどの水やジュースを補給するのも効果的です。ただし、アルコールやコーヒーは利尿作用があるため脱水の原因となり、勧められません。
なお、この症状になる人は50歳以上の方が圧倒的に多く、なかでも肥満傾向にある人、また大きな手術を受けたことがある人にも多いといわれています。このような方や、日本〜ヨーロッパ便など長時間飛行機に乗る方は、なるべく前述したような対処法をとることが必要です。
高地で起こりやすい高山病
シニアの方のなかには登山好きで、中国やネパール、ヒマラヤでのトレッキングへいらっしゃる方もいます。そのようなとき、高山病にかかる危険性があります。
高山病は一般的には2000メートル以上の場所で起こる頭痛などを指しますが、シニアの方の場合は1500メートル程度の高地でも高山病をおこす場合があります。また、登山を楽しむ人だけでなく、スイスや南米、中国の雲南省はもともと標高の高い場所です。そのため、一般の旅行者の方も高山病にかかってしまう危険性があります。
もし、かかってしまった場合にはすみやかに標高の低い所へ行くことが大切ですが、そうできなかった場合には、応急処置として酸素の吸入や、高山病の予防効果もアセタゾラミドという薬剤を服用する必要があります。
なお、アセタゾラミドは予防として服薬する場合と、応急処置として服薬する場合では処方量が違うため注意しましょう。
海外での救急車の呼び方と
病院へのかかり方
もしも不幸にも現地で急病になってしまい、救急車を利用する場合には、次のことに気をつけましょう。
日本人の多くは救急車を呼んで病院へ行くまで、日本語の通じる病院を探すのに手間どったり、日本の海外保険会社との連絡をとるために時間がかかったりして、最悪の場合手遅れになってしまうこともあります。
現実的には、日本語が通じる通じないにかかわらず、救急車や病院では患者の様子をみて適切な医療行為を行います。そのため日本語にこだわる必要はまったくありません。ホテルのフロントなどにその旨を伝えれば、すぐ救急車などの手配は行ってくれます。
また、このような緊急のときに備えて、英文の診断書などを常に携帯しておくと、病院での診察などでも非常にスムースにいきます。
2003年7月28日
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