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海外旅行先での病気を防ごう 第3回
持病がある人の海外旅行

 持病があるからといって、海外旅行をあきらめる必要はまったくありません。自分の病気についての理解があり、きちんと自己管理ができれば十分海外旅行を楽しめます。



必ず準備をしておきたいもの

必ず準備をしておきたいもの イメージ 日常で服用している処方薬を持っていくことは大前提ですが、その際に「英文薬剤証明書」と「旅行用英文診断書」を用意しておくと安心です。
 「英文薬剤証明書」は、服薬している薬や服薬理由(病名など)を英文で書いたもので、空港などの手荷物チェックで必要になることがあります。特に睡眠薬や鎮痛剤などを持っている場合は、手荷物検査でチェックされる場合があります。このようなときに、証明書があると無駄なトラブルがありません。
 また、英文の診断書は自分の健康状態や病態について英文で記されたもので、もしも旅先で具合が悪くなったとき、とても役に立ちます。海外の医師の場合、医療情報がはっきりとわからない患者に対しては、積極的な医療を行わないケースがあります。そのようなときでも、診断書があると大変助かります。
 なお、どちらの書類もかかりつけの医師などに相談すると発行してくれますが、時間に余裕も持って頼みましょう。

 

疾患別の旅行対策

 どんなに医療事情が改善されたといっても、長時間の移動を含む海外旅行は体に大きな負担がかかります。そのためにも、次のような疾患がある人は気をつけましょう。
 心臓病などでペースメーカーを利用している方は、使っている機種の名前、初期設定、植え込んだ病院名などが記入されたペースメーカー手帳と、英文の診断書を必ず持参しましょう。また、心電図のコピーも持参するいいでしょう。
 糖尿病を患っているシニアの方は多いようですが、できるだけインシュリンの種類や投与量、そして経口薬品名などを英文で書いたものを持参するといいでしょう。また、飛行機の中でインシュリン注射を行うことになる場合は、事前に医師と相談し、きちんと機内でのインシュリン投与法などを教えてもらっておきましょう。
 また、ぜんそくなどの持病がある方も注意が必要です。機内での重症発作は命にかかわります。そのため、最近重症の発作を起こして入院した場合などは、渡航を延期する必要があります。それ以外の場合は、即効性の高い吸入器を機内に持ち込めるようにし、予想外の発作に対しても対応できるように、経口ステロイド剤などをかかりつけの医師に出してもらうようにしましょう。


次回は「海外旅行中の注意」です。

2003年7月22日

※この原稿は外科医師が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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