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海外旅行先での病気を防ごう 第2回
海外への出発準備 その2

 海外旅行へ行く場合の準備として、自分の持病などについての常備薬を準備し、渡航地によっては予防接種の有無なども事前に確認しておく必要があります。



安心のため受けておきたい予防接種

予防接種を受けておくと安心 イメージ 現在のところ、法律で決められた海外渡航時に必要な予防接種は、アフリカ、中南米に渡航する時に必要な黄熱病のみとなっています。ただし、この地域以外に行く場合でも肝炎、狂犬病、インフルエンザなどの予防接種を受けておいた方が安心できます。
 肝炎は、東南アジアや中国、ネパールへ長期滞在する人は受けておいた方がよい予防接種です。肝炎の予防接種にはA型、B型がありますが、B型肝炎に感染した場合は、感染後15〜20年たつと4割程度の人が肝臓ガンを発症してしまうといわれます。A型の場合は命に別状はないものの、体調を崩して旅行どころではなくなってしまいます。
 狂犬病はよく知られているように、野犬などにかまれた場合に発症するものです。一般的なパックツアーなどではそのような心配はあまりないため、必要ではないかもしれませんが、それでもインドや中国などの犬は狂犬病を持っている場合があるため、安心のための予防接種を受けておいてもよいでしょう。
 インフルエンザは、船旅を行う場合は受けておいた方が安心です。長い船旅になると、世界各国の人が乗客に含まれてくるので、インフルエンザに感染する恐れがあります。また、船旅はシニアに人気があり、若い世代に比べて抵抗力が低い人も多いので肺炎を併発することもよくあります。そのため、できれば船旅の場合はインフルエンザの予防接種を受けておくことをお勧めします。

 

準備しておきたい市販薬

 いつもとは食生活も変わる環境へ行くため、一般の市販薬も日本で用意しておくと安心です。
 一般的には1週間前後なら鎮痛剤、風邪薬、胃腸薬を用意するのがいいでしょう。鎮痛剤は頭痛、歯の痛みなどに効きますが、多くの鎮痛剤は解熱作用があります。そのため急な発熱などのときにも用意しておくと安心です。旅行中は睡眠時間の変化や気温の変化で意外と風邪をひきやすいものです。そのためにも、使い慣れた風邪薬を用意しておきましょう。また、海外の食事や飲料水が合わない場合には、下痢になったり胃痛になったりします。そのようなことも考え、胃腸薬は忘れないようにしましょう。また、乗り物酔いが心配な方は、酔い止めの薬も用意するとよいでしょう。
 なお、どのくらいの量の薬を持っていったらよいかは気になるところですが、一般的には3日分くらいの薬があればほぼ問題ありません。
 また、市販薬とは違いますが、眼鏡やコンタクトレンズを利用している人は、必ず予備のものを用意しておくことが賢明です。


次回は「持病がある人の海外旅行」です。

2003年7月14日

※この原稿は外科医師が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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