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高血圧 〜原因や治療法はケースバイケース!? 第3回
合併症を起こしやすい高血圧


高血圧を放置すると、
重大な合併症が起きる可能性も

 血圧が高い状態のまま放置しておくと、血管が傷つきやすくなります。すると、動脈硬化が進んだり、血管から出血したりしやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などさまざまな合併症を引き起こします。これらの合併症を起こすと生死に関わったり、手足の麻痺などの重い障害が残ったりする恐れがあります。

 

高血圧があると脳卒中を起こしやすい

 高血圧の合併症で多いのは脳卒中です。脳卒中は、脳梗塞や脳塞栓、脳出血、くも膜下出血の総称です。脳梗塞は、脳の動脈が詰まって、そこから先の部分に血液が流れなくなって壊死してしまうことです。突然、言葉のもつれや、半身麻痺または片足の麻痺などの発作が起こり、脳梗塞の発作の後に痴呆症状が出ることがよくあります。また発作の前に、一過性脳虚血性発作という、一時的に言葉のもつれや半身麻痺、顔面麻痺などがみられることがあります。

 脳塞栓は脳梗塞の一種ですが、心臓や全身の血管内にできた血栓の一部が血流にのって脳まで運ばれ、脳の血管を詰まらせる病気で、脳梗塞と同じ症状が出ます。
 脳出血は、脳の細い動脈から出血して、血腫という血の固まりをつくることです。脳梗塞同様、発作は突然起こり、意識不明になったり、半身麻痺が起こったりします。ひどい頭痛や吐き気などが伴うこともあります。
 くも膜下出血は、脳の血管が破れて、頭蓋骨の内側のくも膜と、その下にある軟膜との間に出血することで、突然激しい頭痛、吐き気などが起き、意識がなくなることもあります。
 高齢者に多いのが脳動脈硬化症で、高血圧や糖尿病が誘因の1つです。脳動脈が硬化することによって、頭痛やめまい、耳鳴り、手足の冷えやしびれ、記憶力の減退などが起こります。

 

心臓や腎臓、眼にも合併症が起こる

合併症を防ぐには… イメージ 高血圧の合併症は脳卒中だけではありません。高血圧は心臓にも負担をかけるため、心臓の冠状動脈が詰まる狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や、心臓の筋肉である心筋が厚くなる心肥大、心筋が疲れて、心臓の収縮・拡張機能が低下する心不全などを発病しやすくなります。
 また、高血圧があると腎臓の細い動脈に動脈硬化が起こって腎臓が次第に縮んでいく腎硬化症や、眼の網膜の細小動脈から出血し、網膜にむくみや、白い斑点状のものがあらわれたりする高血圧性網膜症になることもあります。
 そのほか、高血圧は動脈硬化や糖尿病とも関係が深いことがわかっており、相互に症状が悪化しやすくなります。
 上にあげたような合併症を防ぐためには、特に自覚症状がなくてもきちんと高血圧の治療をし、血圧をコントロールすることが大切です。


(ライター:望月芳子)

次回は「日常生活で注意するポイントは?」です。

2003年1月20日

監修:粟井 弘二(あわい こうじ・粟井内科院長)
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