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脳卒中で大事に至らないために 最終回
脳卒中 予防法はこれだ

脳卒中の3大危険因子とその他の危険因子

 脳卒中の危険因子には以下のようなものがあります。

脳卒中の危険因子
  • 高血圧
  • 心疾患(不整脈、心筋梗塞など)
  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 高尿酸血症
  • 多血症
  • 血小板増多
  • 出血性素因
  • 血液粘度上昇(脱水など)
  • 喫煙
  • アルコール
  • 肥満
  • 経口避妊薬
  • 気候(寒冷地、冬場)

ほか

 特に3大危険因子は「高血圧、糖尿病、高脂血症」です。それぞれについて解説しましょう。

  • 高血圧
     高血圧は細い動脈に高い圧力をかけるため、血管をもろくしたり、破ったりします。また血管壁を傷つけるために動脈硬化を進行させます。
  • 糖尿病
     糖尿病も動脈硬化を促進させます。糖尿病を合併している人はそうでない人の4倍、脳卒中、特に脳硬塞を起こしやすいともいわれています。
  • 高脂血症
     高脂血症は、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が異常に高くなった状態をいいます。これらの脂質は体を構成する成分として不可欠なものですが、血中コレステロールが多すぎると、血管壁に付着して動脈硬化を促進することになります。
 これらの3大危険因子はたがいに密接にからみあい、3つとももっているという人も少なくありません。また、表からも分かるように、危険因子は多岐にわたっています。それら危険因子の数が多いほど、脳卒中にかかる危険性は増加するのです。

食生活、運動で気をつけるポイント

  前述の危険因子はひとつひとつが軽くても、重なることにより死に直面するような重大な病気を招きます。誤ったライフスタイルや偏った食事を長年続けると、30〜40代以降になって生活習慣病となって現れますので、早い時期から予防をする必要があります。これらの改善には以下のことが決め手です。
  1. 質・量ともにバランスのよい食事を(動物性脂肪は極力減らす)
  2. 塩分は1日7g以下に抑える
  3. 毎日の生活のなかに運動をとりいれる(ウォーキング、ダンベル体操など)
  4. 飲酒を控える
  5. 禁煙励行
  6. ストレスを解消する工夫をする

Q&A

Q 再発を防ぐには?
 私は脳梗塞で倒れ、3週間ほど入院しました。退院した今も、まだ右半身に脱力感があり、特に右足がだるいです。また、軽い頭痛のような感じが残っており、再発するのではないかと心配でたまりません。再発を防ぐためには、普段の生活の中でどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

 食生活の面では、糖尿病、高血圧、高脂血症などの病気がある場合には、まずはそれぞれの食事療法を守るようにしましょう。とくに病気がない場合には、減塩食や脂肪分の多すぎない食事を心がけ、バランスよく栄養をとるようにします。また、水分が少なくなると、血液の流れが悪くなったり、血栓ができやすくなりますから、普段から意識して十分に水分をとるようにしましょう。
 さらに、疲労やストレスは血圧の激しい上下変動を起しますから、睡眠を十分にとり、無理をせず、疲労やストレスをためないようこころがけてください。
 そのほか、たばこは吸わない、お酒は飲みすぎない、排便時になるべくいきまない、激しい運動は避けるなどといったことにも気をつけましょう。急激な温度変化もよくありませんので、お風呂はぬる目のお湯(38〜40度)に肩までつからず心臓の下までつかる、トイレや洗面所を暖かくする、冬場外出時には暖かい格好で出かけるなどについても気を配るとよいでしょう。


2001年12月25日

※この原稿は内科医師が監修しています。

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