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20〜30代に多い冬季気分障害(ウインターブルー) (下)
冬季気分障害を改善するには?


戸外で太陽の光をたっぷり浴びる

 冬季気分障害(ウインターブルー)を改善するには、光を浴びるとよいことがわかっています。冬季気分障害は、北欧など緯度が高くて冬が長く、日照時間が短い地域での発病率が高いのですが、こうした地域の冬季気分障害の人が、太陽が降り注ぐ南の国で1〜2日過ごすと、症状が劇的に改善することが多いといわれています。
 南の国に行かないまでも、晴れた日は30分〜1時間程度戸外で過ごしたり、戸外でエクササイズやウォーキング、スポーツなどを行ったりするとよいでしょう。普段仕事や作業をしている机を窓際に移動させたり、デスクライトを増やしたりするのも効果的です。また、家や仕事場などを新・改築する際は、太陽の光を十分取り入れられるような設計にするとよいでしょう。

 

光療法で治療

 症状が重い場合や、戸外で過ごす時間を確保できない場合は、光療法を行います。光療法とは、不足している太陽光の代わりに人工的に光を浴びて、体内時計やホルモンのバランスを整えようというものです。
 人工的に光を浴びるといっても、家庭用の蛍光灯の明るさは50ルクス〜200ルクスぐらいなので、治療用としては暗すぎて使えない。光療法には、「高照度光照射装置」という蛍光灯を何本か組み込んだ特殊な照明器具を用いる。これは、3000ルクス程度の明るさで4万円前後で市販されている。それを机の上などに置いて、この装置の前、60cmほど離れたで仕事や読書などを行って1〜2時間光を浴びればよいが、距離が近すぎたり、浴びる時間が長すぎたりすると、目がチカチカする、頭が痛い、などの症状が現われる場合もあり、注意が必要だ。
 治療効果の高い光療法だが、網膜が弱い人や光過敏症の人は、この治療法を行うことができない。その場合、抗うつ剤の適用となる。


【参考文献】
 ・「きょうの健康」2003年11月号(日本放送出版協会)


2004年2月9日

望月 芳子
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