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仕事でかかる「うつ病」のケースを挙げてみました。下記の病名は造語で、医学的に正式な病名ではありませんが、本人の状況が非常にイメージしやすいものといえるでしょう。
◎仮面うつ病
うつ病だが、精神よりも身体にその症状が強く現れるケース。うつ病だとは気付かず、体の調子が悪いからと人間ドックなどの検査を受けたが異常がみつからず、その後ようやく精神科や心療内科を訪れる場合もある。
◎微笑みうつ病
実際にはうつ状態であるにもかかわらず、それを隠すために演技で異様なほど作り笑いをしているケース。いつも微笑みを浮かべているので、発見が難しい。寝起きが悪くなった、朝刊を読みたがらなくなった、食欲不振が続くなどの変化を見逃さないこと。
◎転勤うつ病
転勤の前後にかかる。赴任先での慣れない仕事や人間関係など、さまざまな環境変化のストレスが一気に押し寄せ、耐え切れず、うつ病になってしまうケース。
◎昇進うつ病
昇進したが、新しい職場環境になじめなかったり、急激に責任が重くなった仕事をするうち、だんだんと過度のプレッシャーに耐え切れなくなり、心身ともに疲労がつのって、うつ病を発症してしまうケース。
◎勝ち残りうつ病
リストラを免れたサラリーマンの間で増えているうつ病。社員が減った分だけ仕事は増え、責任が重くなり、それまで手助けしてくれていた同僚もおらず、限界まで力を使い果たしてうつ病になってしまうケース。
◎定年うつ病
仕事だけが生きがいだった元会社員が、定年を期に気力を無くし、うつ病になってしまうケース。病院での治療のほか、自分なりの新しい生きがいをみつけることが必要。
<番外編>
情報の普及がもたらした「擬態うつ病」
◎擬態うつ病
うつ病の情報が広まり、単に気分が落ち込んでいるだけにもかかわらず自分はうつ病だと思い込むケースが現れ始め、「擬態うつ病」とよばれている(『擬態うつ病』精神科医・林公一著 宝島社新書)。真性のうつ病は、脳の神経伝達物質(セロトニンなど)のバランスが崩れる病気で、抗うつ薬がよく効く。一方、擬態うつ病では、脳の機能に異常はなく、抗うつ薬があまり効かない。
変化の多い職場環境の中で、ストレスに悩む人は増加する一方です。
部下や同僚の心身の不調が長く続いていると感じたら、今一度業務の見直しをして、互いに仕事の負担のバランスをとることが大切。厳しく忙しい環境下だからこそ、そのような周囲への心配りを心がけたいですね。
参考文献
『働く人の心療内科』聖路加国際病院内科 村林信行監修 双葉社
『「仕事病」に克つ本―ビジネスマンのための現代医学情報』初台関谷神経科クリニック院長 関谷透監修 講談社
健康管理士一般指導員受験対策講座テキスト3『健康管理の進め方/心の健康管理』日本医協学院
読売新聞 からだけあ 2002年2月3日
共同通信2001年11月21日ニュース
2002年5月20日
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