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脳卒中について知っておこう 第6回
クモ膜下出血の治療法


病状しだいで適切な手術を選択

 クモ膜下出血は自然によくなる場合もありますが、脳動脈が破裂すると、再出血を繰り返して、死に至ることもあります。また意識障害がなくなっても、水頭症になったり、クモ膜に出た血液が災いして脳梗塞を起こすことがあります。痴呆や歩行障害、尿失禁になることもあります。
 そこで、心臓病などの合併症のある高齢者以外は手術をすすめられます。クモ膜下出血で怖いのは再破裂ですが、最初の発作から24時間以内に起こることが多いので、できるだけ早く再発予防的な手術を行うことになります。手術には次のようなものがあります。

<クリッピング手術>
クリッピング手術と動脈瘤塞栓術 イメージ 基本的な手術で、開頭して動脈瘤の根元を金属製のクリップではさみます。現在日本では90%がこの方法を用いています。こうすれば動脈瘤のなかに血液が流れ込むことはなくなり、やがては消失していきます。手術時間はおよそ3〜4時間です。

<動脈瘤塞栓術(コイル術)>
 局所麻酔で脚の付け根の血管からカテーテルを入れ、エックス線をみながら頭蓋内の目的とする動脈瘤まで送り込みます。カテーテルを通して、非常に細いプラチナ製のコイルを動脈瘤の内部にぎっしりと詰め込みます。こうして出血を防ぐという画期的な方法です。    
 この術式は開頭しないので高齢者や合併症のある人でも行えます。またクリッピングが難しい部位に動脈瘤ができていても可能です。アメリカでは盛んに行われている方法で、日本でも今後、どんどん普及していく治療法と考えられます。

<ガンマナイフ>
 頭の外から出血部にガンマ線(放射線)を照射し、意図的に血栓を作り、止血する方法です。開頭手術が必要なく、身体への負担も少なく、治療時間も短くて済むなどの長所があります。
 先天的な脳動静脈奇形が原因で破裂した場合のクモ膜下出血は、比較的軽症が多く、手術で大きく奇形部分をとるとマヒなどの後遺症が残るケースがあります。そういう際には、ガンマナイフで小さな奇形をつぶすという方法で効果を上げています。


次回は「増えている脳梗塞」です。

2004年3月8日

※この原稿は神経内科医が監修しています。
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