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元気だった人が突然倒れて、救急車で病院へ。九死に一生は得たものの言語の障害や手足のマヒが残ったり、植物状態になったり、ときには帰らぬ人となってしまうことも。そんな恐ろしい病気「脳卒中」について、予防や治療の方法などについて9回にわたって取り上げていきます。
脳の血管がつまったり、
出血したりする病気
脳卒中とは、脳の血管のトラブルによって起こる病気です。脳の動脈がつまってしまうか、破れて出血してしまうために、脳に酸素や栄養分がいきわたらなくなり、その結果脳の細胞が破壊されてしまいます。このため、損傷のあった部位によってさまざまな障害が出るのです。
かつては脳卒中の中でも脳の血管が破裂する脳出血が多く見られました。ところが、最近では脳の血管が詰まる脳梗塞が増え、脳卒中のうちの6割以上を占めています。このほか、脳をおおっているくも膜と軟膜との間の動脈の一部がふくらんで動脈瘤ができて、これが破れて出血するくも膜下出血も脳卒中に含まれます。
こんな前ぶれに要注意
脳梗塞の本格的な発作の前には、「一過性脳虚血発作」という次のような前ぶれが現れる場合があります。いずれも急に症状が現れますが、治療をしなくても自然に元に戻るのが特徴で、厳密には24時間以内に症状が回復するものをいいます。
- 左右のどちらかの半身がしびれたり、まひしたりする。
- 物が二重に見えたり、めまいがしたりする。
- 飲み込みにくくなる。
- 片方の目が見えなくなる。
- 食事中に箸や食器などを一瞬落としてしまう。
- 足がもつれたり、ふらついて歩けなかったりする。
こうした症状が出るのは、脳の血管に一時的に血栓が詰まるためです。血栓が溶けたり、流れていったりして、血流が元に戻ると症状も消えますが、この段階できちんと治療を受けておかないと、本格的な脳梗塞の発作につながる可能性があります。
一方、脳出血にはこれといった前ぶれはありません。一番の原因となる高血圧を避けることが重要になってきます。
くも膜下出血も突然の激しい頭痛発作が特徴ですが、頭痛や物が二重に見えるなどの前兆がある場合もあります。症状はすぐに消えてしまいますが、そのままにしておかず、早めに脳神経外科か神経内科の医師の診断を受けましょう。
こんな症状があったら、すぐに病院へ
脳卒中の発作というと、意識を失って倒れるというイメージが強いですが、発作と同時に意識を失うケース以外にも、以下のような素人には発作とは判別しにくい症状が出る場合もあります。次のような症状がある場合には、脳卒中が疑われます。すぐに脳神経外科か神経内科を受診しましょう。
- 片方の手足がまひしたり、けいれんが起きたりする。
- 片方の目が見えなくなる。
- 急にろれつがまわらなくなる。
- 激しい頭痛や吐き気がする。
- ひどいめまいがする。
- 意識がもうろうとして、寝ぼけたような状態になる。
- 体の片側がしびれが切れたようになり、感覚がなくなる。
- フラフラしてまっすぐに歩けない。
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