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高血圧にご用心 最終回
高血圧の薬物療法


薬物療法を行うとき

 一般療法で高血圧が改善できなかったら、薬物療法も併用することになります。血圧の多くは、降圧薬を飲むことで適正な血圧コントロールができます。降圧薬にはさまざまな種類があり、その人の身体の状態、体質によって適切なものが選ばれます。1種類ですむことも、いくつかの薬を組み合わせることもあります。
 降圧薬は市販薬はないので、医師の処方で服用することになります。薬の服用を始めて気づいたこと、特に副作用は今後の処方について医師の大切な判断材料になります。小さな変化も忘れずに、メモして受診に臨みましょう。
 同じ薬でも効果や副作用が人によって違うため、医師は経過をみて薬の種類の変更、増量、併用を行い、最も安定した降圧状態を保ち、かつ副作用の少ない処方を探っていくことになります。

 

主な薬とその働き

  • カルシウム拮抗薬
     カルシウムイオン(血管の筋収縮に関与)が細胞内に流入するのを抑えることで血管を拡げ、血圧を下げる。

  • ACE阻害薬
     血圧を上昇させる血管作動性物質(アンジオテンシンII)ができるのを抑えて血管を拡げ、血圧を下げる。

  • アンジオテンシII受容体拮抗薬
     アンジオテンシンIIの作用を受容体で遮断し(ACE阻害薬とほぼ同じ効果が期待できる)血圧を下げる。

  • 利尿薬
     体内の塩分(ナトリウム)と水分を排泄、血液の量を減少させて血圧を下げる。

  • β遮断薬
     心臓に対する交感神経の作用を遮断。心拍出量を減らすことによって血圧を下げる。末梢血管に直接作用し、血圧を下げる働きもあるといわれている。

  • α遮断薬
     血管に対する交感神経の作用を遮断。収縮している末梢血管を拡張して血圧を下げる。

 

注意事項を必ず主治医に確認

薬の服用は医者の指示を守る イメージ 降圧薬はすべて医師の指示のもとに服用します。自分で勝手にやめたり、増やしたりしてはいけません。病気によっては使ってはいけない薬もあるので、他に服用している薬や漢方薬があれば医師に報告しましょう。
 ひとたび薬物療法をはじめたら、長期間にわたることが多いので、3〜6カ月に1回は定期検査をしてもらいます。肝臓や腎臓などの臓器に障害が起きていないかチェックが必要です。うまく血圧がコントロールできた場合には、薬の量を減らしたりやめることも可能です。また、血圧は1日のうちでもかなり変動していることがありますので、いろいろな時間帯(起床直後、昼間、夜など)に測定して記録しておきましょう。


2003年12月29日

監修:粟井 弘ニ(粟井内科 院長)
粟井内科(岡山県岡山市) http://www2.oninet.ne.jp/awai/index.htm
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