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死の四重奏(デッドリーカルテット)
高血圧が怖いのは、脳、心臓、腎臓などのいろいろな臓器の血管に障害がもたらされることにあります。ことに動脈硬化や肥満がある場合には深刻です。
高血圧、耐糖能異常(糖を処理する能力が低い)、脂質代謝異常、肥満、特に上半身肥満(内臓脂肪が多い)が重なると、ひとつひとつのファクターは軽症であっても、狭心症や心筋梗塞などが起こりやすくなります。この4つのリスクファクターが重なった場合を「死の四重奏」といい、生命を危険にさらすリスクが高くなります。
高血圧と糖尿病、網膜症
糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が不足して起こる病気です。インスリンがまったく分泌されなかったり、効き目が悪いと、血中のブドウ糖がエネルギーとして十分利用されず、血糖が血液中にあふれてしまいます。これがいろいろな組織に障害を起こします。
インスリンを注射で補わなければ生存できないのがインスリン依存型糖尿病で、インスリンの分泌が少ないか、効き目が悪いのがインスリン非依存型糖尿病です。後者のほうが大多数ですが、過食や運動不足、肥満、遺伝的素因、ストレス、加齢などが引き金になって発症する点は本態性高血圧と共通です。糖尿病が進行して起こる合併症の腎障害では血圧が上昇します。
ほかには眼底の細動脈が狭く細くなり、出血がおきたり、時には失明したりする高血圧網膜症にも注意が必要です。
高血圧と自覚症状
一般に、高血圧の初期などには(とくに本態性高血圧の場合には)特有の自覚症状はありません。
しかし、高血圧に伴って合併症が起きると、不快な症状があらわれます。それは頭痛、頭重、肩こり、動悸、めまい、耳鳴り、息切れなどです。疲労や、ストレス、かぜなどが原因と思い込んで見過ごすことも少なくありません。こういう症状は体内で何か起きているというサインですから、医師の診察を受けたほうがよいでしょう。
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