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高血圧が関係する病気で死亡する人が多い
高血圧は健康によくない、とは多くの人がわかっていても、「どうして?」と聞かれると正しく答えられる人は少ないようです。
高血圧が怖いのは、放置しておくと、脳血管障害や心疾患などの合併症を引き起こすからです。脳血管障害と心疾患を合わせた年間死亡者は約22万4000人で、死亡総数の30%を占めます。現在、死亡原因の第1位はがんで、この死亡者数は年間約22万6000人(厚労省人口動態統計)、つまり、がんによる死亡総数とそれほど変わらない人たちが、高血圧に関連する疾患で亡くなっているのです。この病気の本当の怖さと、治療が必要な理由はここにあります。
しかも、高血圧は初期にはほとんど症状がありません。そのため、症状が出たときにはすでに進行していることが多く、どうしても治療が手遅れになる傾向があります。これも、高血圧が怖い理由の一つです。
治療は薬物療法とライフスタイルの改善
高血圧には、原因のはっきりしない本態性高血圧と、原因が特定できる二次性高血圧の2タイプがあります。日本の高血圧人口は約2000万人といわれていますが、その85〜90%は本態性高血圧です。
本態性高血圧は原因不明といっても、遺伝的な体質やライフスタイル、神経や内分泌の身体的要因が複合的にからみあって起こると考えられています。
一方、二次性高血圧は原因として、腎臓病やホルモンの分泌異常などがあげられます。中でも腎臓病によって引き起こされる腎性高血圧は、本態性高血圧に次いで2番目に多く、全体の約5%にみられます。
本態性高血圧、二次性高血圧ともに治療の柱は、薬で血圧を下げる薬物療法と、ライフスタイルの改善です。なお、二次性高血圧では原因疾患の治療も併せて行われます。
食塩の摂取量を減らしたり、運動をしよう
ライフスタイルの改善の第一は、食塩摂取量の制限と体重減少です。少しの塩分摂取でも血圧が上がる人と、多く摂ってもあまり上がらない人がいて個人差がありますが、高血圧の人の約60%は食塩の影響を受けやすいことがわかっていますので、塩分の取り方には注意したほうがよいでしょう。
高血圧の人は、肥満解消にも努めましょう。肥満になると末梢血管の抵抗が大きくなるため、血圧が上がりやすくなるといわれています。肥満の人はまず3kgの減量を目標とします。
そのためには運動も必要です。運動をすると交感神経を和らげるタウリンが増加したり、カリクレイン・キニン、プロスタグランジンE2などの降圧作用のある物質が増えることがわかっています。
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