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アンケート調査に見る夫婦の意識の違い
女性にとって更年期は、卵巣の働きが低下するという身体的な変化が訪れる時期であるばかりか、子供が巣立ったり親の老後や死に直面するなど環境的にも大きな節目に遭遇しています。一方、男性にとっては、性的な衰えや体力の低下といった“老い”を感じ始める時期でもあります。このように更年期は、男女ともに非常にデリケートな状態にあるといえます。こういうときの相手をあなたはどのくらい理解しているでしょうか。
生活クラブ生協連合会と(株)ゆうエージェンシーが2000年に更年期カップルを対象に実施したアンケート調査(『男も女も更年期から始めよう』学陽書房)によると、例えばパートナーの心身の変化に関心があるかについてたずねたところ、夫は妻の状態に関心があるが妻はそうでない夫婦は11%、逆に妻は夫の状態に関心があるが夫はそうでないという夫婦が27%と、夫婦間にギャップのある結果が出ています。また、性生活について「重要」「どちらかといえば重要」と回答した女性は45%、男性は63%と、これも男女により差があります。また、セックスに積極的かどうかについては、「2人とも積極的」女性13%、男性15%、「自分は積極的だが相手は消極的」女性3%、男性41%、「自分は消極的だが相手は積極的」女性36%、男性5%と、積極的な男性と消極的な女性という姿が浮かび上がってきます。
インサートからペッティングプレジャーへ
同じ調査で性交痛などについても質問しています。女性ではうるおいが足りないことが「ややある」25%、「かなりある」と「特につらい」の計15%、性交痛が「ややある」24%、「かなりある」「特につらい」12%、男性では勃起能力の衰えが「ややある」45%、「かなりある」「特につらい」31%。セックスをして満足感が得られないことが「ややある」女性33%、男性28%、「かなりある」「特につらい」は女性15%、男性14%となっています。
このようにみていくと、夫婦間で微妙な差があるようです。これから先の人生が30年、40年ある更年期夫婦、子供が巣立った後は2人で過ごしていかねばなりません。これまで以上にお互いの思いやりが必要ではないでしょうか。例えば、女性のうるおいが足りなければ潤滑ゼリーを使うのも1つの解決法といえます。また、勃起しにくいというときはインサートにこだわらずに、ペッティングプレジャーやスキンシップを楽しもうとギアチェンジしてもよいのではないでしょうか。
夫婦で、同じ時間、同じ場所を共有しよう
更年期は、青年期から老年期へ移る途中の、人生階段の方向を変える踊り場のようなもの。夫婦同士、手を携えて更年期という踊り場を歩んでいきたいものです。それにはまず話し合うことが大切です。もちろんセックスについても、もっと優しくしてほしいとか、それが自分にとって喜びだとか、自分の思いを相手に伝えることから互いの理解が始まるのではないでしょうか。それだけでなく、日ごろ考えていること、感じていることを語り合いましょう。そうした関係になるには2人で一緒に何かをする時間をもつことも必要です。一緒に旅行に行く、映画やコンサートに出かける、何でもよいのです。同じ場面をもつことで共通の話題をつくれます。また、相手の趣味に付き合ったり、自分の趣味に誘ったりしてみるのもよいでしょう。
夫婦は、始まりは男と女、そして夫と妻、それからお父さんとお母さん、最終的には、かけがえのない人生をともに戦い抜いた同志、戦友とあり方が変わっていくのではないでしょうか。更年期は同志のとしての絆が始まる時期なのかもしれません。そのためにも、まず家庭内別居ではなく、夫婦同室からスタートしてはいかがでしょう。
2002年5月27日
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