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泌尿器科や心療内科などを受診
ひょっとしたら自分は更年期では、と思ったときに多くの人が迷うのが、どこに受診すればよいかということではないでしょうか。一般的に、性機能の低下が強いときは泌尿器科、強いうつ状態や自律神経失調症など精神的な症状が顕著な場合は心療内科や精神科を訪ねることになります。医療機関の中には「更年期ドック」を設けているところもありますので、受けてみるのもいでしょう。
検査で他の病気との鑑別診断に役立つのが血中のフリーテストステロン(活性型男性ホルモン)の測定です。頭痛や顔のほてり、精神不安、うつ症状、手足のしびれ、精力や性欲の低下などの自律神経症状がたくさん出ている人は、ぜひ泌尿器科でこの検査を受けてみてください。通常、更年期男性のフリーテストステロン値は15〜16pg/mlです。これが10pg/ml以下の場合は、男性ホルモン補充療法の適応が検討されます。
減少した男性ホルモンを
補充する治療法も
女性の更年期障害の治療法の1つに減少した女性ホルモンを補充する方法HRTというがありますが、それと全く同じ考え方で治療するのが男性ホルモン補充療法です(女性の場合同様に、HRTといいます)。これは、低下した性ホルモンを補充することで脳下垂体の性腺刺激ホルモンの分泌量を減少させ、視床下部の安定、大脳皮質の興奮やアンバランスを調整しようというものです。
しかし、これは誰にでも適応される治療法ではなく、自律神経の症状が強く、頻尿・残尿感などの泌尿器科症状やED(勃起不全)がみられる中年期の男性が対象になります。
具体的には、内服薬、あるいは2〜4週間ごとの筋肉注射による治療となります。
注意しなければならないのは、HRTには副作用の危険性があるということです。女性ホルモン補充療法の場合は子宮がんや乳がんの危険性が指摘されています。一方、男性ホルモン補充療法の場合は、前立腺がんの発症率が高いとの報告があります。したがって、男性がこの治療法を受ける場合は、必ず年1回、内科や泌尿器科などでPSA(前立腺の腺療マーカーである前立腺特異抗原)の血液検査を受け、正常であることを確認してください。
勃起不全に効果の高いバイアグラ
男性の更年期障害の代表的、かつ男性にとって深刻な症状にEDがあります。現在ではEDは治療が可能ですから、恥ずかしがらずに泌尿器科を受診しましょう。
EDの治療で大きな効果を発揮しているのがバイアグラ錠です。ただし、EDであれば誰もが用いてよいわけではなく、心臓の治療薬のニトログリセリンやニトロールを服用している人は絶対に使用してはいけません。最悪の場合、死に至ります。内服薬や他の病気があったら、必ず医師に告げましょう。医新会では、性生活の改善が男性更年期の症状の改善に役立つケースが多いため、バイアグラの使用が危険なケースでも漢方や安全な健康食品(ED改善目的)をおすすめしています。諦めることは最後にしましょう。
バイアグラ錠は、食事後しばらくたって空腹感があり、なおかつセックスの予定の1時間前に内服します。内服後は必ず24時間以上、間隔を開けて内服すること。また、服用量は厳守してください。なお、アルコールをたくさん飲んだあと、熱い湯に入ったあと、疲れていたりすると、効果が落ちるといわれています。
次回は「こころの危機は、こう乗り切る」です。
2002年5月13日
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