| 前回、肥満度を計算した結果、ショックを受けた方にはぜひ知ってもらいたいのが“脂肪燃焼のメカニズム”です。悩む前にまず肥満の元凶である脂肪を知り、効率よく燃やしてなくしてしまいましょう。
どうなってるの? 脂肪燃焼のメカニズム
人間の体は常に脂肪を燃焼させています。歩いたり、階段を上り下りしたり、家事をしたり、読書をするにも筋肉が使われ、そこでは脂肪が少しずつ燃焼しているのです。内臓を支えたり、動かしたりするにも筋肉を使いますから、睡眠中だって脂肪は燃焼しています。ただ、日常生活の運動量だけでは、内臓周辺の脂肪や皮下脂肪は燃焼しきることなく、余ったエネルギーを中性脂肪としてどんどん蓄積し続けています。この中性脂肪が、肥満の元凶。中性脂肪は効果的な運動をしてこそ燃焼させ、減らすことができるのです。
運動には大きく分けて2種類あります。1つは、100m走や重量挙げのように息を止めて力を瞬発的に使う無酸素運動。そしてもう1つが水泳やウォーキングなどのように、体内に酸素を取り入れながら筋肉中の脂肪を燃焼させておこなう有酸素運動です。無酸素運動では、筋肉に蓄えられたグリコーゲンを瞬間的に使いますが、有酸素運動では呼吸によって酸素を常に体内に取り込みながら、酸素を燃料として筋肉中にある脂肪を燃焼させていきます。有酸素運動こそが、脂肪燃焼をおこなう運動なのです。
では、この脂肪燃焼はどのようなメカニズムになっているのでしょうか。
有酸素運動を始めるとすぐに血液中にある脂肪などが燃焼していきます。血液中にはすぐに筋肉で使うための脂肪がいつでも活躍できるようにスタンバイしているのです。運動を20分ほど続けていくと、体内温度が上昇し「リパーゼ」という酵素が活性化されてきます。このリパーゼは、筋肉中の中性脂肪をどんどん脂肪酸に分解して血液中に送り込んでくれるという働きをしてくれます。リパーゼの働きが活発になると、皮下脂肪や内臓周辺に蓄積された脂肪も燃焼を始めます。つまり、リパーゼが活躍してくれて初めて悪玉の中性脂肪をガンガン燃焼させることができるという仕組みになっているのです。
酸素は、脂肪を燃焼させるための燃料。「ゼイゼイ」と息が切れるような運動では酸素が体内に送り込まれません。うっすらと汗をかき、自分の呼吸を意識できるくらいが酸素を効率良く供給できる運動量です。
2001年9月25日
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