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花粉症は国民病!? 最終回
セルフケアで花粉症を予防


飛散量の多い日の外出はできる限り控える

 花粉症にならないためには、花粉と接触しないことがいちばんです。
 新聞やテレビ、ラジオなどを通じて発表される花粉情報をチェックし、花粉がたくさん飛ぶと予測された日の外出はなるべく控えましょう。飛散量は天気の影響を大いに受けます。例えば、気温が高く湿度の低い日、つまりカラッと晴れた日ほど、花粉はたくさん飛散します。また、雨の上がった翌日は、雨によって地面に落とされた花粉が晴れた途端に乾燥し、再び舞い上がることが多く、スギ林から風によって運ばれてくる花粉も加わり、大量に飛びやすくなるので注意が必要です。
 1日のうちの時間帯でも飛散量は異なります。スギの植林地域近郊の飛散ピークは午前中ですが、植林地域から離れた都市部では午後1時〜3時ごろ多く飛散するといわれています。外出はなるべくこの時間帯を避けるようにしましょう。

 

外出時のスタイルにも注意して

 飛散量の少ない時間を選んで外出したとしても、花粉が全く飛んでいないわけではありません。花粉症のシーズン中は、外出のスタイルにも気を配りましょう。
 衣類は、表面がツルツルした目の粗くない素材を使ったコートが効果的です。このとき襟を立てて着ると、花粉が首もとから侵入するのを防ぐことができます。
 マスクも外出時の必需品です。今いろいろなタイプのマスクが販売されていますが、鼻がすっぽり隠れるくらいの大きめのマスクを選びましょう。マスクの内側のガーゼを水で湿らせると花粉の除去効果が高いようです。ガーゼは1日2回、マスクは毎日取り替えます。目を花粉から保護するためのプロテクターが付いた花粉症用のメガネも売られています。
 花粉症グッズコーナーを設けたドラッグストアが多くなっているので、一度のぞいてみるとよいでしょう。 

 

外出から帰ったら必ずうがいと手洗いをコートなどは… イメージ

 玄関前などで衣類や頭についている花粉を払い落としてから建物や家に入ります。
 帰社、あるいは帰宅したら、すぐにうがいをしてのどに入った花粉をきれいに取り除くとともに、手や顔を洗って、くっついた花粉を洗い流しましょう。
 家や建物内の掃除は念入りに行います。ただし、掃除機は花粉を舞い上げかねないので、拭き掃除のほうがベターです。また、室内では、空気清浄機で花粉を除去したり、加湿器を使って空気の乾燥を防いだりする工夫も必要です。

 

アルコールやタバコは鼻づまりの原因に

 アルコールは鼻の粘膜の血管を広げるので鼻づまりの原因になります。花粉症の時期は、アルコールは控えめにしたほうが無難です。タバコも鼻の粘膜を刺激して、症状を悪化させます。
 花粉症に悩む人が急増した背景の一つに、動物性脂肪や動物性タンパク質の摂取量の多い食事になったことが挙げられています。肉類を減らし、野菜や海藻などを多く取り入れた、いわゆる”おふくろの味”がオススメです。


2004年1月26日

監修:梅田 悦生(うめだ・よしお)
プロフィール
 赤坂山王クリニック院長。 1942年生まれ。 67年大阪市立大学医学部卒。 68〜72年フランス王ストラスブール大学病院留学。 86年関東中央病院耳鼻咽喉科・神経耳科部長。 93年より現職。『インフルエンザ』(裳華房)『花粉症のすべてがわかる本』(時事通信社)など著書多数。
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