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風が吹いても痛む!? 痛風 最終回
痛風の治療と自己管理


高尿酸血症の治療が最優先

 痛風の治療では激痛発作が起きたときは医師の指示に従い、きちんと薬を服用するものの、痛みが落ち着いてからは治療薬を服用しなくなるケースが目立ちます。自覚症状である激痛があまりにもひどいため、痛みが引けば病状は改善されていると錯覚してしまいがちですが、これは大きな間違いです。痛風の治療は、発作が収まった後から尿酸値をコントロールして合併症を防いでいくのが大きな目的です。
 そのため痛風の治療は次の3つの段階に分けて対処することが必要です。

  1. 激痛発作が起こった段階では、痛みを和らげる治療が最優先で行われます。
  2. その後、日常の食事療法や薬物療法を基本に、尿酸値をコントロールする初期治療が行われます。
    尿酸値を下げる薬には、尿酸の生成を抑えるものと、尿酸が腎臓から排泄されるのを促進するものがあります。また、尿が酸性だと尿酸が排泄されにくいので、尿をアルカリ性にする薬もあります。どの薬が必要であるかは、主治医の先生とよく相談してください。
  3. そして、血清尿酸値コントロールの目標を4〜6mg/dl程度として、生涯にわたって食事と薬物によって治療を行うべきです。

 どの段階でも、自分で症状がないからといって薬をやめてしまったり、以前のように過食や美食に走ったりするようなことは痛風治療の最大の敵となります。
 痛風治療の目的は激痛発作の痛みをおさえるだけでなく、尿酸値をコントロールすること。これをどんなときでも忘れないようにしましょう。

 

必要な日常の自己管理

 薬物治療と並行して大切なことは、生活習慣の改善です。
 これは食事の面でも必要ですが、その他にもストレスの解消や運動不足の解消なども含めて、総合的な生活習慣の見直しをすることが必要です。
大切な自己管理 イメージ 具体的には、食生活ではおなかがすいたらいつでも食べる、というような不規則な食習慣や、たくさん食べる傾向になりがちな早食いなどに注意して、エネルギーの摂り過ぎやアルコール(特にビール)、プリン体を多く含むものを控えること、そして水分を十分に補給することが必要です。
 水分の補給は尿酸を尿に溶かして排出させるために不可欠なことです。具体的には成人の場合、1日に2リットル程度の尿量を確保することが尿酸の排出には効果的といわれています。一般の健康な人の1日の尿量は男性約1.5、女性約1リットルですから、意識して多めに水分をとらなければなりません。
 ただし、水分といってもアルコールや糖分の多いジュースなどを大量に摂取するのは禁物です。水や砂糖を入れていないコーヒー、紅茶、お茶類などがよいでしょう。そして、尿をアルカリ性に保つために、野菜や海藻類などのアルカリ性食品を十分摂ってください。
 また、運動面では毎日少しずつ適度な運動を行い、肥満を防止することが大切です。過激な運動(特に無酸素運動)では、尿酸値がかえって上昇します。ウォーキング、ジョギング、水泳、ゴルフ程度ならいいでしょう。
 そして、痛風の引き金ともいわれる仕事などでのストレスを溜めないよう心がけましょう。


2003年6月30日

監修:粟井 弘ニ(粟井内科 院長)
粟井内科(岡山県岡山市) http://www2.oninet.ne.jp/awai/index.htm
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