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男性の健康
 
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勃起障害(ED)最新治療事例集 第1回
若い人ほど深刻な悩み“ED”が治せる病気になった


EDってどんな病気?

EDってどんな病気? イメージ 昨今、男性の病気のひとつとして、「ED」(勃起障害)が大変注目を浴びています。推定では1,130万人もの男性が、その症状に悩んでいると言われています。
 それでは、EDとはどんな病気なのでしょうか。これまで日本では、「勃起が不十分なため、4回に3回以上、満足な性行為がおこなえないこと」と定義していました。しかし、最近ではグローバルスタンダードにならい、失敗の頻度に関係なく、「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないために、満足な性交がおこなえない状態」をすべてEDとよんでいます。

 マスターベーションでは射精まで十分な勃起状態を保てるのに、いざセックスとなるとうまくいかない、他の女性とは問題なくセックスできるのに、恋人や妻ととなると、やる気はあるのにできないというのも、EDと考えられます。そして、本人とパートナーの両方、あるいはどちらかが、その状態に不満を持っているなら、治療の対象となります。

 加齢に伴う体の変化により、40代あたりから勃起したときのペニスの状態も持続時間も衰え始めます。このため、EDは中高年の病気と考えられがちですが、受診者は意外にも20代、30代が多いのです。しかも、中高年の場合より、悩みは深刻です。セックスが夫婦の関係を支えるのに大切な役割を果たす年代であるうえ、男性不妊の大きな原因になるからです。

 

EDにはさまざまな治療法がある

 これまでにも、EDで悩んでいる人はたくさんいたはずです。しかし、多くの場合、ただ悶々とするばかりでした。ところが、バイアグラの登場により、状況は一変しました。飲むだけで7〜8割の人に治療効果が現れることから、EDは治療で治せる病気となったのです。
 とはいえ、バイアグラはすべての人に有効ではなく、なかには使えない人もいます。しかし、ほかにも以下のようなさまざまな治療法があり、改善の可能性が開かれています。

  • バイアグラ:
     治療法の第1選択肢。ペニスの血管を拡張させ勃起させるcGMPという物質の分解を防ぎ、勃起を助ける薬(性的な興奮を起こす作用はない)。ただし、心臓病などで、硝酸剤を使用しているときなどは使えない(詳しくは『誰にも聞けない性の悩みに答えます』をご覧ください)。

  • カウンセリング:
     心因性のEDに有効。バイアグラの治療と並行しておこなう。このほか、心因性のEDには、勃起を禁じることにより、勃起しなければならないという強迫観念からの解放をはかる「ノン・エレクト法」という心理療法も有効。

  • 陰圧式勃起補助具:
     体に原因のあるEDで、バイアグラで効果が得られないときや、バイアグラが使えない場合の治療法。吸飲ポンプで勃起を起こし、ペニスの根本にリングをつけて勃起を持続させる。

  • 血管拡張薬の注射:
     血管拡張薬のプロスタグランジンE1をペニスに注射する方法。末梢神経障害などで勃起障害が深刻な場合や、性欲や性的興奮がわきにくい場合に有効。

  • 男性ホルモン補充療法:
     男性ホルモンの不足によるEDに有効。

  • 手術による治療
    1. 血行再建手術…骨盤内の手術や事故などによって、陰茎動脈が閉塞していたり、狭まっているために、海綿体に血液を送り込むことができない場合に有効。
    2. 静脈結紮手術…陰茎静脈から血液が漏れて、勃起を障害しているとき、縛って止める手術。
    3. ペニスの曲がりを治す手術…ペニスの湾曲などの変形により、膣への挿入がうまくいかない場合に有効。
    4. 下垂体腫瘍の手術…下垂体に腫瘍があると、プロラクチンというホルモンの値が異常に高くなり、勃起の障害となるため、腫瘍の摘出をおこなう。


次回は「バイアグラで治った! (1)」です。

2002年9月2日

監修:横山 博美(医療法人 医新会 理事長)
プロフィール
 弘前大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院助手、東京都板橋区医師会理事を経て現職。日本脳ドック学会、日本透析療法学会会員。公益法人財団羽根田天然物化学研究会会長、日本臨床医療レーザー協会理事。著書に「男の更年期・女の更年期」(人間と歴史社)「知っておきたい男の更年期」(池田書店)など多数。

医療法人医新会の連絡先
 住所:東京都千代田区岩本町2-2-13 TEL:03-5833-3240
 URL:http://www.ishin-kai.or.jp/

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