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血液から感染するC型肝炎
C型肝炎は、以前は非A非B型肝炎とよばれており、C型肝炎に感染している人の血液が、他人の血液中に入ることによって感染します。1989年までは、輸血した人の8.7%がC型肝炎に感染し、社会問題となりました。そのため、1990年代初めから、献血のときにHCV抗体(C型肝炎の検査。陽性なら現在C型肝炎にかかっているか、過去に発病したことがあります)の検査を実施してチェックするようになり、現在では輸血による感染はほとんどありません。
しかし、1992年以前に輸血した人や、輸入非加熱血液凝固因子製剤、フィブリノゲン製剤などの血液製剤の投与を受けた人、長期にわたって血液透析を受けている人は、C型肝炎に感染している可能性があるので、一度血液検査をしてもらうとよいでしょう。
また、医療従事者が感染者の血液がついた注射針を誤って指などに刺す事故や、カミソリの共用、消毒が十分でない器具を使っての刺青やピアスの穴あけで感染することもあります。さらに、覚せい剤などの薬物使用者が注射器や注射針を共用して感染することもあります。
その反面、B型肝炎に比べて感染力が弱いため、母子感染や性交渉による感染はまれですが、念のために性交渉の際はコンドームを使用しましょう。
慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行
C型肝炎に感染すると、まず急性肝炎になり、全身がだるくて疲れやすい、食欲がないなどの症状があらわれます。けれどもA型肝炎やB型肝炎に比べて症状が軽く、黄疸が出ることも少ないため、ただの風邪と勘違いされることが多いようです。
ところが、C型肝炎の場合、いったん治ったように見えてもそのままウイルス感染が持続し、10年後には約70〜80%の人が慢性肝炎になるといわれています。さらに10年ほど経つと、慢性肝炎に進行した人の20〜30%は肝硬変になります。そして、肝硬変まで進んでしまうと、10年後にはそのうちの60〜70%の人が肝臓がんになります。
このように、C型肝炎は最初症状が軽く、進行もゆっくりですが肝硬変や肝臓がんなど死に至る病気に進行する危険性が高いのです。ですから、まず定期的に健康診断を受けてC型肝炎感染の有無を調べることが大切です。そして、もし感染していたらきちんと治療するとともに、その後も年に1回は検査を受け、経過観察していくことが肝硬変や肝がんの早期発見・治療につながります。
2002年8月26日
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