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自覚症状があらわれたらすぐ病院へ
肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝臓がんなど、肝臓病にかかる人が増えています。しかし肝臓は「沈黙の臓器」とよばれ、病気が相当進行しないとほとんど自覚症状があらわれません。そのため、肝臓病が疑われるような症状があらわれたら、すぐ病院を受診して詳しく調べてもらいましょう。
肝臓病が疑われる症状には次のようなものがあります。
疲れやすい
ゆっくり休養しても、「全身がだるい」「元気が出ない」「疲れやすい」といった症状が続くときは、一度病院で検査してもらいましょう。このような症状は貧血や糖尿病などでもみられますが、ALTやγ-GTP、ビリルビンなど肝機能の検査や診察で、肝臓病かどうかわかります。
- 食欲がなくなる
食欲がなくなったり、食べてもすぐ満腹になって食べられなくなったり…。慢性の肝炎、肝硬変、肝がんなどでこのような症状があらわれ、急性肝炎の時は食欲不振のほか吐き気がすることもあります。しかし、他のさまざまな病気でも食欲不振になることが多いので、問診や診察、血液検査などで総合的に診断を下します。
- 黄疸が出る
皮膚や、結膜(白目の部分)が黄色っぽくなることを黄疸といい、総胆管結石や肝硬変のときよくみられますが、急性肝炎のときにも1、2週間、時には1カ月ほど続きます。これは、肝臓で生成される胆汁が腸へうまく排泄されなくなり、胆汁に含まれるビリルビンが血液中に増えるためです。
- 尿の色が濃くなったり、灰白色がかった便が出たりする
胆汁の排泄がうまくいかないと、ビリルビンが尿中にも増えるため、尿の色が濃い黄色や褐色になります。また、便の色は灰白色になります。これらの症状は黄疸が出始める前からあらわれ、黄疸が改善すると正常な色に戻ります。
- 体中がかゆい
全身にかゆみがあり、発疹がないときは肝臓病の可能性があり、黄疸を伴う場合もあります。かゆみの原因は、血液中に胆汁酸が増えて皮膚の末梢神経を刺激することだともいわれていますが、まだはっきりわかっていません。
- おなかが張る
肝臓の機能が低下して生成される胆汁の量が減り、食べ物を消化する力が弱くなって大腸内にガスがたまったり、肝硬変で腹腔内に水がたまったりすると、下腹部がふくれて張ってきます。また肝硬変や肝がんで、肝臓や脾臓が腫れてくると、肝臓の辺り(右上腹部)がふくれてきます。便がたまっている場合や、肥満している場合などもおなかがふくれますが、肝臓病によるものかどうかは診察や超音波検査で診断できます。
- 男性の乳房が大きくなる。また、手のひらが赤くなったり、皮膚にクモ状の血管腫ができたりする
肝機能が低下すると、エストロゲンという女性ホルモンを分解する働きが悪くなります。そのため、血液中の女性ホルモンが増加して、男性の乳房がふくらんできます。また、手のひらに大きな赤い斑点ができたり、首の回りなどにクモが足を広げたような形で放射状に毛細血管が浮き出てきたりします。
そのほか、肝臓がアルコールを分解する働きが弱くなるため、あまりお酒が飲めなくなったり、ちょっとしたことで出血しやすくなったりします。
次回は「愛と一緒にウイルスが紛れているかも…」です。
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