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わが国における性感染症(STD)は急速に広がっており、最近おこなわれた全国規模の調査はいずれもそのことを示しています。特に若い世代、中でもハイティーンの間での蔓延は急テンポで、1995年からわずか3年後の1998年には1.6〜1.8倍にまで増えたとする報告もあります。
前回に引き続いて、STDの中で発症率の高い感染症の症状と治療のポイントを解説していきます。
性器ヘルペス症
男性の性感染症患者の約12%を占めており、病原体はヘルペスウイルスです。口唇に水疱のできる1型と性器に出る2型とに分類されていましたが、現在はどちらでも性器ヘルペスが起こり得るとされています。性的接触後3〜10日で、陰茎の包皮部分に小さな水疱ができ、2〜3週間はかゆみや痛みを伴うのが特徴です。この間に、新たに別のパートナーと性的接触を持つと、感染させる危険性があります。しばらくすると水疱はつぶれて潰瘍となり、痛みが強くなります。抗ウイルス剤の投与で治癒しますが、放置しておいても水疱は消失します。しかしウイルスは神経節などに潜伏し、過労や加齢などで免疫力が低下したときに再発することがあります。
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