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慢性肝炎の主要原因であるB型やC型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。では、これらの肝炎ウイルスはセックス(性行為)でもうつるのでしょうか。同じく血液を介して感染するエイズでは、感染予防として、コンドームの使用が呼びかけられています。
B型肝炎には性行為感染症としての側面があります。昔から「ハネムーンヘパタイティス(蜜月肝炎)」という言葉がありました。新婚旅行で彼(または彼女)が彼女(または彼)からHBVをもらって肝炎になる、というわけです。最近では「診察に来る急性B型肝炎患者のほとんどはセックスで感染した人達で、しかも相手を特定出来ない場合が多い」という臨床現場の声もあります。
C型肝炎ウイルスについては、血液中の濃度が高い場合にまれに配偶者への感染が起こることがあるようです。またCMWの間では、C型肝炎ウイルスに感染している割合が一般の献血者に比べやや高いこともわかっています。CMWとは、学術用語
“commercial sex worker”(性産業従事者)の略語です。
夫婦や恋人同士の間で性行為感染症の病原体がうつるのは、防疫上ほとんど問題になりません。ふたりで専門家に相談すれば、お互いに協力して問題を克服する手助けが得られるでしょう。それよりは、セックス産業や「よく知らぬ相手とセックスする習慣」が媒介となって感染が広がることの方こそ大きな問題です。
肝臓病はウイルスとの関わりがあるために、原因やリスク、経過、治療が同じ内科でも他の病気と異なります。肝臓に障害があるとわかった時には、肝臓の専門家の診察を受けた方がよいといわれるのはそのためです。
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※この原稿は医師が監修しています。