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人に聞けない病気のケア
〜水虫・たむし編〜 第2回
水虫にはさまざまなタイプがある

足の水虫・3つのタイプの特徴

水虫にはさまざまなタイプがある イメージ 最もよくみられるのが、足の指の間にできる「趾間型(しかんがた)」で、水虫はここから始まることが多いのです。最初に小さな水ぶくれができてむずがゆく、やがてポロポロ皮が落ちます。悪化してくると、皮膚がふやけて白くなり、皮がむけて赤くただれてきます。指が太く、くっつき合っていて風通しがわるい足にできやすいのが特徴です。
 次に多いのが「小水疱型(しょうすいほうがた)」と呼ばれるもので、足の裏、特に土踏まずや足のふちに小さな水ぶくれができます。かゆみが強く、やがて乾燥してかさぶたとなり皮がむけてきます。夏に悪化して足が腫れ上がり、病院に駆け込むのはこのタイプの水虫です。
 数は少ないのですが、あまりかゆみもなく、これといった症状もないために水虫と気づかないことも多く、治りにくいのが「角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)」です。かかとを中心に足の裏全体の皮膚が厚く硬くなり、白くカサカサしてきて、空気が乾燥する冬場にはかかとがひび割れたりします。

爪や手も水虫になる

 爪の主成分はケラチンなので、足の爪も白癬菌に侵されます。爪の水虫を「爪白癬(つめはくせん)」といいます。白癬菌に感染した爪は、白や黄色に濁って分厚くなり、症状が進むと先端から崩れたり、両端が皮膚に食い込む陥入爪になったりします。爪白癬は白癬菌による感染症の20%程度を占め、長年水虫に悩まされていた人がなることが多いため、たいてい他のタイプの水虫と同居しています。爪は硬いために、表面から薬が浸透しにくいので治りにくく、治療には内服薬を用います。
 手は靴や靴下に包まれている足と違って乾燥しているため、水虫にかかりにくいのですが、まれに足の水虫が感染することがあります。手の水虫のタイプは角質増殖型がほとんどで、治療法は足の場合と変わりません。めったにない手の水虫ですが、いつも手が湿っている職業の人は、気をつけたほうがよいでしょう。

アソコがかゆいときは
「たむし」ではなく湿疹かも

 「たむし」や「いんきんたむし」は水虫と同じ白癬菌の感染で起こります。胴体や腕、脚にできたものは「たむし」や「ぜにたむし」と呼ばれ、股間の部分は「いんきんたむし」と呼ばれます。からだの清潔が保てるようになったために、現在ではその数はぐっと減り、白癬菌の感染症のうちの12%程度です。ほとんど自分の足の水虫からの感染で、その他には風呂やプールでうつります。たむしや頭部に白癬菌が感染する「しらくも」はごくまれですが、最近は猫やモルモットなどのペットからの感染がみられるので、飼っているペットの毛が抜けていたら、注意が必要です。
 たむし、いんきんたむしには水虫と同じ薬が効きますが、体部や股間は皮膚が薄いので薬の浸透がよく、水虫より治りやすいものです。
  気をつけたいのは、陰のうには白癬菌は感染しにくいということ。陰のうがかゆい場合には湿疹など他の原因のことがあるので、恥ずかしがらずに医師の診察を受けましょう。

次回は「水虫の治療」についてです。


2001年5月14日

監修:坪井 良治 (順天堂大学医学部皮膚科)
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