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近親者に前立腺がん患者がいたら
40歳をすぎた人は定期検診受診を
前立腺がんによる死亡は各国で増えていますが、日本でも年齢調整死亡率が1950年代に比べて約4倍になっています。実際、1990年に前立腺がんで死亡した人数は約3,500人でしたが、2010年には12,000人以上に急増すると推定されています。それでも、前立腺がんの最も多い北欧地域に比べれば、5分の1程度です。
75年に行われた調査では、ハワイの日系人は、前立腺がんの有病率が日本人の約9倍でした。その原因を考察したときに、高脂肪食や緑黄色野菜不足などの食生活の違いとならんで注目されたのが日米の生活習慣の違いで、具体的には「年齢別月間性交回数」です。10代および20代前半のその回数が日本にくらべ、アメリカでは「異常に多い」と報告されています。この生活習慣が、日本に「輸入」されることも時間の問題だと思われます。本当のところはどうなのか難しいかもしれませんが、専門家による徹底した調査が必要です。万一調査の対象になったら、できるだけ正確なデータを自己申告しましょう。
前立腺がんは、体内に発生してから実際に病気として直径1cm程度の「臨床がん」と呼ばれる状態になるまでが非常に長く、約36年かかると推定されています。50歳以上で発見されることがほとんどですが、近親者に前立腺がんになった人がいるなど、危険度の高い人は40歳くらいから定期的に検診を受けることをお勧めします。
前立腺がんの多い欧米では、病院で受ける治療のほかに漢方薬などの代替療法を受ける人も多いそうです。最近欧米で話題になったのが、PC-SPES(前立腺がんの希望)という8種類のハーブから作られたサプリメント(栄養補助食品)のカプセルです。この効き目の背景には、病院で行われるホルモン療法と同じ作用と同時に、心臓への悪影響や性欲減退などの副作用もあったことがわかりました。
アメリカでは、どの段階の前立腺がんに対して効果があり、どれほどの副作用を伴うかということを調査する、PC-SPESの臨床試験が始まっています。まだ第一段階の結果が出たにすぎませんが、手応えは十分のようです。PC-SPESは現段階では、ロットによるばら
つきや保険適用外で高価なことが問題になると思われます。医師の指導のもとでの服用が呼びかけられているのは、いうまでもありません。
2001年3月26日
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