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アレルギー専門医師に聞く
花粉症・アレルギー性鼻炎対策 最終回
花粉症の治療法

根気のいる減感作療法

 花粉症の予防的な手段として行われているのが、「減感作療法(げんかんさりょうほう)」です。花粉中にある抗原物質と、体内でできた抗体の“ひと騒ぎ”(第2回参照)を少しでも控えめにやってもらうためや、ヒスタミンなどの化学伝達医物質の影響を少なくしようとする治療法です。
 減感作療法には、特異的減感作療法と非特異的減感作療法の2種類があります。特異的減感作療法とは、スギなどの花粉から抽出したエキスを注射して体を慣らしていき、症状を出にくくさせる方法です。最初は1週間に1度、3カ月後ぐらいからは2週間に1度の注射を2、3年続けます。途中でやめると、再び最初からやり直しをしなければいけません。かなり根気が必要ですし、続けたとしても必ずしも成功するとは限らず、しかもそのエキス以外の花粉による花粉症には全く効果がありません。
 一方、非特異的減感作療法に用いるのは血液製剤です。血液製剤はかつてC型肝炎やエイズを引き起こしたことがあるため、製造メーカーは血液製剤そのものをあまり作らなくなっています。
 こうした理由から、減感作療法は次第に少なくなっています。

レーザーで照射する方法もある

レーザーで照射する方法もある イメージ もう一つの予防的手段として、手術があります。
 鼻の穴の奥のほうを鼻腔といい、この外側の壁にはラジエーターのような大きな3つのヒダがあり、空気の通り道を狭くしています。空気は狭い道を通る間に、充分な温度と湿度を与えられてから肺に行きます。ヒダは下から下鼻甲介(かびこうかい)、中鼻甲介(ちゅうびこうかい)、上鼻甲介(じょうびこうかい)とよびます。
 手術では、粘膜を小さくして空気の通り道を広げるために、メスやハサミで下鼻甲介の表面を切り取る方法と、レーザーで照射する方法があります。どちらも顔の表面を傷つけるものではありませんから、美容上の心配はありません。前者の切除手術は出血があるため入院が必要となることが多いのですが、レーザーは基本的には通院による治療ですみます。また、痛みも少ないことから、最近はレーザー治療が主流になっています。ただし、1回で充分な効果が得られるとは限らず、2〜3回照射を受けるのが一般的です。なお、機械が高価なため、レーザー治療はどこの医療機関でも行っているわけではありません。


2001年3月26日

※この原稿は耳鼻咽喉科・神経耳科医師が監修しています。

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