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高度情報社会が及ぼす過度のストレスが
若い世代の心身にも影響し始めたのか?
昨年の7月3日に開かれた「日本アンドロロジー(男性病学)学会」で衝撃的な発表が行われた。それは、20代から30代の若い男性の20人に一人が、性交時に勃起できないという勃起障害(Erectile
Dysfunction=ED)を訴えていることがわかったのだ。勃起障害とは、「通常、性交のチャンス4回に3回(75%)以上、性交ができない状態」のことを言う(日本性機能学会の定義)。とくに、20代から30代といえば、男女ともお互いの心身の愛情を激しく求め合う時期である。気持ちは高ぶっているのだが身体がいうことを効かずでは、お互いに不幸である。
では、そうした若い人たちが勃起障害に陥る原因は何か。中高年世代になると、糖尿病とか高血圧症、高脂血症などの生活習慣病が原因で、ペニス(陰茎)の血管に十分な血液が流入しないために勃起不全になることは十分に考えられる。しかし、確かに最近では若年性糖尿病が増えているとはいえ、若い人たちの勃起障害の主因とは考えにくい。そこで、考えられる原因は、過度のストレスや、喫煙、飲酒などの生活習慣や、うつ病などの治療薬の副作用によるものということである。とくに、現代の高度情報社会が及ぼすストレスの蓄積は、いくら若い世代とはいえ心身に影響しないはずがない。
バイアグラ人気もさることながら
パートナーの協力が何より大切
勃起障害の治療法としては、薬剤のペニスへの注入や真空装置の使用、器物の植え込み手術などが施行されていた。最近では、バイアグラが勃起障害の治療薬として話題になったことは記憶に新しい。また、カウンセリングという方法で治すこともあった。だが、何といっても大切なことは、恋人や妻など人生のパートナーの協力である。
健康的な性生活のために
まずはストレス解消法を
勃起障害を克服し、健康な性生活をおくる方法としては、まず、ストレスの解消法を身につけることである。自分にあった心身のリラックスを習慣づけることである。次に、血液循環のよくするためには、適度な運動が効果的。散歩や軽いジョギング、ダンスでもいいだろう。時間をみつけては軽い運動を心掛けることである。3つ目は、喫煙の習慣をなくすことである。タバコは血液の循環を妨げる原因である。1日2箱吸っている人なら1箱に、1箱吸っている人なら半分の10本に減らす努力をしてはどうだろうか。また、勃起障害かどうかを調べるテストに「スタンプテスト」がある。これは、5枚つづりの1円切手をペニスに巻き、朝目覚めたてミシン目が切れていれば正常で、3回実験してみるのである。
そして、一度は、恥ずかしがらずに、二人そろって医師のカウンセリングを受けることである。勃起障害は何も人から後ろ指をさされるような病気ではない。現代社会では、誰もがいつ陥っても不思議でない障害である。ちなみに、40歳から45歳では16%が、56歳から60歳では47%が、そして、61歳以上では過半数の人が勃起障害で悩んでいるそうである。
2000年10月2日
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