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「糖尿病の治療は入院中ではなく
退院後から始まる」
治療に欠かせない『食事療法』の講義
入院二日目、今日は午前中から講義がある。もっとも、まんじりともせず、ただジーッとベッドに横たわっていたら、不安が増幅する一方なので、その暇を与えないという配慮もあるとしたら、その効果も認めざるを得ない。
最初の講義は『食事療法』。ご存知の通り、糖尿病には特効薬が無く、悪化(合併症を併発)させない様にするには、血糖値を一定にコントロールするしかない。そのために欠かせないのが、運動療法とこの食事療法である。
医師は開口一番、「糖尿病の治療は入院中ではなく退院後から始まる」と力説する。つまり日常から隔離された、いわば"無菌状態"の病院ではコントロールできても、医師の目も届かず、あらゆる誘惑に満ちた"娑婆(しゃば)"では自制が効かず、ついつい油断が生じる。本当に病気を悪化させたくないのなら、「まず毎日の食事をチャントせい」という訳である。
糖尿病患者のバイブル『食品交換表』
そんな訳で、全講義の1/3は食事関係なのだが、その最初の講義のテーマは『食品交換表』を使った食事の基本である。『食品交換表』とは、食べ物を6つのカテゴリーに分類し、食材のカロリーをキチッと表記した一冊の本で、いわば糖尿病患者のバイブルである。
ここで気になるのは"交換"の意味だと思う。ちなみにバイブルは、
- 糖質を含む食品:(1)主食や豆類、(2)果物
- たんぱく質を含む食品:(3)肉や魚など、(4)乳製品
- 脂肪を含む食品:(5)バターやサラダ油など
- ビタミン、ミネラルを含む食品:(6)野菜
という具合に、食品を6つに分類している。例えば、一回の食事の主食が320キロカロリーと指示されたとして、ごはんなら220gとなり、食パンなら120gに相当する。この様に同じカテゴリーの食品なら、医師に指示された範囲で、食品を選べる(交換できる)ことから、こう呼ばれている。
食事は毎日のこと。偏らず、安心して色んな物を食べるには、成る程便利な一冊に違いないが、果たしてこの本とにらめっこしながらの食事なんて、できるかと考えると全く自信が無い。でも病気の悪化はもっとイヤだ。どうしよう。
(つづく)
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『食品交換表』
(日本糖尿病協会・文光堂)
糖尿病患者ならずともカロリーの気になる方には最適の参考書です。(書店で注文すれば購入可能。価格は825円+消費税です)
*日本糖尿病学会編「糖尿病食事療法のための食品交換表」に関する掲載・
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2000年11月13日
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