| 体内に栄養が円滑に届かなくなり、そのため吸収されなかった糖質が行き場を無くし、血中から尿を経て体外に出てしまう。というのが糖尿病の基本的メカニズムであり、栄養を吸収するための重要な分泌物がインスリンであることを、前回紹介したが、今回はそれにもうちょっとだけ説明を付け加えたい。
多くの糖尿病患者は
「生活習慣」が原因に
糖尿病は大きく分けて、二つに分類される。一つは『インスリン依存型』で、もう一つが『非インスリン依存型』である。前者は幼児期に多いことから、若年型糖尿病ともいわれ、感染などがきっかけとなり、最終的にインスリンが殆ど体内(膵臓)で作られなくなる。後者は、肥満(私もそうだった)、アルコールやストレスなど生活習慣の様々な悪影響が原因となり膵臓の働きが著しく低下する。
ここまで説明すれば、敢えていうまでもなく、世にいう糖尿病患者のほとんどが後者の『非インスリン依存型』である。日本の糖尿病患者の95〜97%がコレで、前者は約1〜3%位しかいない。
「豊か」の代償ともいえる「糖尿病」
全国で予備軍は1千万人以上
そして、注目すべきは戦前までは多くなかった糖尿病が、昭和30〜40年代頃に急速に増えたこと。つまり日本の“生活習慣”に、それまでにない程の大きな変化が起こった、ということである。いわゆる高度成長期と呼ばれる時代(私もその真っ只中で生まれている)に何が起こったのか?
ファースト・フードを初めとするジャンク・フードの蔓延、交通手段など世の中が便利になるに従って運動不足は当たり前とか・・・・。
これら豊かになっていく生活は、糖尿病という代償と引き替えに得たものと評するのは言い過ぎだろうか。大きな変革期に生まれた私たちの世代を、現代病としての糖尿病第一世代と呼ぶならば、その次の第二世代に当たる現在10〜20代のヤングな皆様は、我々よりさらに糖尿病になり易い体質という十字架を背負って生まれてきていると思えば、決して言い過ぎではないはず。現在、糖尿病の予備軍は全国で1千万人以上と言われている……。
(つづく)
2000年10月10日
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