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おしっこが異常に出る
「どうしました〜?」「イヤ、チョイト腹の具合が・・・・・・」てな塩梅に、まず患者とお医者が向き合って、最初に行うのが問診と言うヤツ。「手足が痺れませんか?」など、様々なことが質問される訳だが、「そんなこと結構あるでしょう」と思われることばかり聴かれたらハイと応えるしかないし、それで病人にされるなんて冗談じゃないと思っていた。
ちなみに問診で、最も当てはまっていたことは、オシッコが異常に出ること。量もそうだが、問題は回数。とにかく30分〜1時間おきに尿意を催すのだ。勿論、寝ている時も同じ。1〜2時間くらいに1度はトイレに駆け込むということが毎日続いていた。これはもう紛れもなく異常なわけだが、それでも私は「そのうち元に戻るだろう」くらいにしか考えていなかった。当然、仕事は休まない。つまり私にとってダイアベティスの症状は、日常生活に支障を来す程のことではなかったのだ。
見た目に普通だったダイアベティス
それもこれも「私は丈夫なんだ」という過信に起因しているが、往々にしてダイアベティスという病気は、合併症に発展しない限り、見た目には普通なのである。お医者さんに、「だから怖い」と言われ、理屈では理解しても、普通と変わらなければ、普通に生活してしまうものではなかろうか。そんな風だから問診なんて馬耳東風。「なる程ねぇ〜」なんて具合に全く相手にしない。入院してからも、こんなにピンピンしてるのに、何で入院なんて事態になったのかと憤りが吹き出てくる。
しかし、入院し、ダイアベティスのメカニズムを理解すればする程、最初に問診を受けた時のことが鮮明に蘇った。「オシッコの回数は多いですか?」と聞かれた時の、「何でそんなこと分かるの」とドキッとした時の、恥ずかしさを隠そうとしていた自分。
お医者は、霊媒師でもなければ占い師でもない。チャント根拠があって問診する。それに耳を傾け、正直になることが、病気を治す第一歩なのである。
(つづく)
2000年8月18日
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